令和4年6月議会一般質問③【参議院議員選挙の投票率向上策について】

今回から、一問一答方式でも、最初の質問は登壇することになりました。
久しぶりに演壇から質問をさせていただきました。やはり市民の皆さまのお顔がよく見えるように感じます。

市民の皆さまにとって、飯能市の未来をよりよく前に進めるような質問に努めて参ります。

1.メッツァの行事活用について
2.歩く人への配慮について
3.参議院議員選挙の投票率向上策について

60分間で大きく3つのテーマで質問しました。

順にご報告致します。

3.参議院議員選挙の投票率向上策について

(1)比例区も個人名で投票できるという非拘束名簿方式の周知

市内にポスター掲示板も設置されまして、参議院議員選挙が予定されております。昨年は衆議院議員選挙が行われたこともあり、選挙区は個人名、比例ブロックは政党名でそれぞれ投票を行うという認識で投票に向かわれる有権者の方がかなり多いという課題があり、今回質問をいたします。

参議院議員選挙では、比例区について政党名だけではなく、個人名でも投票できる「非拘束名簿式」を採用しています。ところが、選挙区と比例区に一票ずつ投票する仕組みが衆議院選挙と類似しているため、衆議院選挙とは異なり個人名が書けることを多くの有権者はご存知ないまま、投票に至るという問題があります。

衆議院議員選挙における比例ブロックは、個人名を記載した投票は無効になり、政党名のみでの投票であるため、混同するのは当然と言えます。

投票所記載台の政党名と個人名の記載についても、個人はこういった候補がいるので政党名を書くように読み取る方もおられます。

参議院議員選挙では、衆議院の名簿順や惜敗率によらず、当選順位が個人名の得票数で決まることを知らなかった、という事例は、投票経験の長い年配の方でさえ多く、特定枠制度が導入されて、より複雑になったことも踏まえ、改めてこの選挙の仕組みについて、個人名を書くことで国民に当選順位を決める権利がありますよということを周知することが求められます。

こうした周知について、各自治体工夫をこらして、絵を用いたわかりやすいもので説明しています。

飯能市の広報飯能のバックナンバーを確認しますと、「比例代表選出議員選挙の説明について、投票用紙には名簿登載者の氏名または政党その他の政治団体(政党等)のいずれか1つを正しく記入してください。」としか説明がなく、これは非常にわかりにくいです。

【質問】

市のホームページや、広報飯能において、他自治体を参考に、絵を用いたわかりやすいものなどで説明してはいかがでしょうか。

【答弁概要】

参議院比例代表選出議員選挙は、非拘束名簿式を採用しており、名簿に登載された候補者名または政党名のいずれかを記入して投票する。

本市では、投票方法について、広報はんのう、市ホームページに掲載、投票所においては、投票用紙を交付する際に、その記入方法について、有権者お一人お一人に対して、口頭での説明を行っている。

来月執行される参議院議員通常選挙に当たり、市選挙管理委員会では、投票方法等について、図などを用いて説明した案内を作成し、広報はんのう7月1日号と同時配布をする。

今回、すでに直前での質問になりますので、これまでに選挙管理委員会でお話を聞かせていただいて、またご提案もしてまいりました。

大変な激務の中で、様々工夫もされていまして、広報はんのう7月1日号と同時に案内が入る。そこにはわかりやすく図も入っているとのことで、ぜひ皆様に手に取って熟読いただきたいと思っております。

7月1日号に注目します。

また、絵などの対策にとどまらず、文字の説明についても、わかりやすさの努力が他の自治体で見られました。例をあげます。

「非拘束名簿式は、名簿では当選順位は決められておらず、有権者が候補者名または政党名のいずれかを記載して投票する方式であるため、有権者は当選させたい候補者を選ぶことができます。」といった記載です。

【質問】

このような、有権者の選ぶ権利についても、明確に周知していくべきではないでしょうか。

【答弁概要】

まず、各政党等の総得票数に比例して政党等ごとの当選人の数が決定。

次に、特定枠の候補者があれば、特定枠に記載されている候補者を上位とし、名簿記載の順位のとおりに当選人となる。

その他の名簿登載者については、その得票数の多い順に当選人が決まる。

貴重な1票を無駄にすることがないよう、市民の皆様に対して、引き続きわかりやすい説明に努める。

(2)投票所の改善

飯能市において、投票率向上に向けた施策が進められているか、これも論点となります。
この点は、昨年の衆議院議員選挙からの変更点として、投票所入場券に期日前投票の宣誓書が印刷されています。

投票所で書面を得て記載する手間を省け、待ち時間の短縮や密になることを避けるなど、利便性の向上につながりました。

【質問】

今回の参議院議員選挙においても、衆議院議員選挙と同様に投票所入場券に期日前投票の宣誓書を印刷しているという認識でよろしいでしょうか。

【答弁概要】

有権者の皆様に期日前投票をスムーズに行っていただくため、令和3年10月31日執行の衆議院議員総選挙では、投票所入場券に初めて期日前投票宣誓書を印刷した。

期日前投票に当たり、有権者の皆様にご自宅などであらかじめ期日前投票宣誓書に必要事項を記入していただくと、投票所で待ち時間が短縮でき、スムーズな投票につながる。

来月執行の参議院議員通常選挙でも、期日前投票宣誓書が記載された投票所入場券を作成する。

これは、小さくて書けないという方は、大きな書面ももらえますので、本当に細やかな対応をしていただいています。

ぜひ期日前投票もご活用いただきたいところです。

期日前投票所について。

富士見市では、期日前投票所の増設と移動式の期日前投票所の導入をセットで行い、投票環境の向上を実施したそうです。

市役所以外の期日前投票所を3か所、期間をずらして順に移動しながら設置していく方式をとり、選挙管理委員会によるアンケートによる検証では、8割以上が評価する良好な回答が得られたことから、引き続き移動式による期日前投票所を実施することを決定しています。

【質問】

期日前の投票所について、投票場所を飯能市役所以外にも設けることが必要と考えますが移動式含め所見は。

【答弁概要】

本市では、現在、飯能市役所1か所が期日前投票所。

期日前投票所を利用される方が増加傾向にあること、有権者のライフスタイルの多様化、高齢者の増加などから、期日前投票所の増設は、投票の利便性向上につながるものと考える。

しかしながら、投票所とするには、市、県、国に係る全ての選挙が執行できる十分なスペースを確保することが必要となりますが、現状では適所がないこと、また、二重投票の防止など、適正な管理執行の観点から総合的に考え、現時点においては、期日前投票所の増設は難しい。

3 移動手段の確保

これは、難しいということは、これまでの各議員の一般質問などからも承知はしておりました。
しかしなぜ聞くか。

さきの富士見市のアンケート結果によると、出先機関の期日前投票所と市役所の期日前投票所は、有権者の利用交通手段によって住み分けが図られているものと考えられるようで、移動のあり方が重要なファクターとなっています。

先のベンチの質問でも触れましたが、移動が課題でありながら、郵便投票の対象にならない方は、対策が必要です。

秋田県横手市では、投票所が減って移動の支援がより一層重要になったことから、バス・タクシー乗車券を配布しました。この「バス・タクシー乗車券」は、投票所入場券の下部に添付しており、往復それぞれ切り取って使用、運賃から割引きがなされます。

利用できる交通機関は路線バス、市内事業者のタクシー・乗合タクシー、横手デマンド交通、横手市循環バス、バス、タクシー等が運行されていない過疎地域の自家用有償旅客運送に利用可能とのことです。

【質問】

投票率の向上に向けて、こうした移動手段の確保策は一定の効果が見込めると思います。導入に向けて市はどのようにお考えでしょうか。

【答弁概要】

移動手段の確保は、本市では、南高麗地区及び原市場地区において、投票所の統合により、投票所までの距離が遠くなった有権者で希望される方に対して、投票所までの送迎を実施している。

昨年の衆議院議員総選挙では、2名の方が利用。

投票所までの移動手段の確保策として、議員お質しの移動支援を実施している市町村があることは承知している。

投票率向上のための対策の1つであると考えるが、そうした移動支援を実施している市町村の地域特性と、本市の地域性などとの違いを踏まえた上で、比較・検討すべき。

本市では、現時点において新たな移動手段の確保策を導入する考えはないが、今後も移動支援を実施している市町村の動向等を注視しながら、本市の投票率向上のための対策について、多方面から研究したい。

送迎は、ご自宅近くまで職員さんがされているということで、2件の利用があった。これは良かったと思います。

移動手段は、多くの自治体の課題でもあり、選挙もまたここは対応が必要なところです。

引き続き、投票率向上という観点からも、様々研究検討いただきたいと思います。