6月議会閉会。補正予算が可決し20事業が復活します。

6月議会が閉会しました。
緊急財政対策における事務事業見直しについて、「見直しの見直し」がなされ、休止・廃止となっていた事業から20事業が復活する補正予算が可決しました。

飯能市の財政状況は?

令和8年度は、緊急財政対策による事業見直しにより、市民生活及び市内各事業者に影響を生じうる、多くの事業が休止・縮小した当初予算となりました。

この予算を可決するのか、議会も紛糾し、厳しい指摘が飛び交うなか、副議長として慎重審議に努めました。

結論として、市長の予算を否決した場合、議会は暫定予算の提案権限がないため、行政サービスの混乱等を生じる懸念がありました。行政運営の安定を確保するため、まずは可決しつつ、「早急に補正予算を組み、必要な事業を復活させる」ことを強く求め、賛成多数となりました。

反対するだけなら簡単です。賛成に投じた議員も苦渋の決断でした。
市長部局側と交渉し、6月議会での補正予算編成を求めました。

補正予算が組まれ、一部の事業が復活しました

20事業が復活

・公共施設の除草(シルバー人材センターへの委託等)
・市民活動センター内Wi-Fi
・交通安全関連事業
(交通安全立哨やガードレール、カーブミラー、反射鏡等の設置
 や修繕など整備)
・自転車等放置防止対策
・防犯灯設置、修繕
・子ども食堂等の活動団体支援金
・ひとり親家庭支援
・児童への記念品
・がん患者ウィッグ等購入費助成金
・ごみ減量、リサイクル推進活動の補助金
・名栗ふるさとまつり補助金
・観光公衆トイレ(休止10ヶ所中7ヶ所復活)
・自主防災組織支援
・郷土芸能保存団体への補助金
・認知症支援

復活への優先順位は?

市の答弁では、

市議会各会派からの要望
関係団体との協議
市民からの直接の声
議員を通じて届いた市民の声

等を踏まえ、金額の多寡ではなく、市民生活への影響、市政運営への支障、特定分野への偏り等を検討し、決定に至ったとしています。

財源は足りたの?

見直し検討当初は「財政調整基金の活用」、枯渇が懸念される市の貯金から復活事業予算を出すとされていました。

今般、「都市構造再編集中支援事業費補助金」という国の新たな補助金が得られ、飯能第一小学校等複合施設整備の予算に充当できました。

結果として、流用できる財源が得られ、有事に市民の生命と財産を守るために必要な市の貯金を使わず、20事業復活の財源が確保できました。

飯能第一小学校等複合施設整備は大規模なため、多額の事業費が見込まれます。
また、建築資材などの物価高騰や不安定な世界情勢の影響を受け、建設関連の事業費は急激な上昇を続けています。
厳しい飯能市の財政において、国の財源が得られたことは、まずは胸をなでおろすところです。

今回得られた「市構造再編集中支援事業費補助金」は、立地適正化計画の策定が必須です。
立地適正化計画は、人口減少、少子高齢化の中で、必要な機能を集約し、拠点を公共交通網でつなぐ「コンパクト・プラス・ネットワーク」の実現を目指すものです。
今や、国からのまちづくり関連の予算は、立地適正化計画を未策定の自治体には分配されないほど厳しくなっています。

新井市政では、久下六道線整備や区画整理などハード面からのまちづくりを公約に、補助金獲得を視野に各種計画を策定してきました。

道路整備について様々意見はありましたが、国の制度に向き合い、令和8年度からの立地適正化計画策定が新たな財源確保につながり、飯能第一小学校等複合施設整備事業に活用できることとなりました。

休止→復活。その先は?市長のリーダーシップとは?

坂井は副議長任期中のため、本会議での発言が出来ず、皆さんからいただく様々なお声を議場で述べることができません。
しかしながら、議会運営の立場にあるからこそ、市長と直接協議し、意見を述べる場があります。
4役(正副議長・正副議会運営委員長)の会議や会派において、また各保守系議員とも協議を重ねています。

特に、休止・縮小事業復活のための補正予算に留まらず、財源確保のための企業誘致、受益者負担や増税に頼らない自主財源の確保施策など、市長に強いリーダーシップと決断、実行を求めています。
事業見直しにより、大幅に整理され健全になった面も多くあります。
ここから財政を再建し、「削る・やめる・やらない」だけではない、発展的な施策を打ち出していくことこそが市政運営です。

厳しい財政状況が続く飯能市の市政運営において、市民の皆さまからいただくお声と向き合い、希望の持てる飯能市のための政策提案、市長部局との討議や交渉を続けてまいります。