木が重要な要素で描かれ、材木にまつわるシーンが随所に出てくる映画が飯能でも撮影されたと聞いたので、観て今思うこと。

飯能でも撮影があったと聞いたのですが…

映画「箱の中の羊」を観ました。
公式には出てこず、エンドロールも読み切れず、詳細はわからないものの、飯能市内でも撮影があったと聞いたので、それは観なくてはと。
主人公は、建築家と工務店社長の夫婦。
木が重要な要素で描かれ、随所に材木にまつわる映像が出てきます。
山に関しては飯能にもありそうな風景ですが、違うのかな。
もしかして市場のシーン?
私にはわかりませんでした。

前提として、私の推しの監督とは対照的とされる監督の作品です

ここ数年、私は、この「箱の中の羊」の是枝監督とは対照的な内田英治監督の作品に沼っています。
内田監督の作品は、オリジナル脚本で予測できないストーリー展開の中、陽のあたらない場所に生きる人間の孤独や狂気など激しい感情が衝突する、人間の傷や欲望や衝動にカメラが飛び込んでいって泥臭く描き出すような人物描写があります。
とにかく強烈な個性が限界突破したような登場人物がばかり。
生々しく残酷で、ジャンル分けしたら観に行かないような血や死体が飛び交うシーンがめちゃめちゃあるのに、それなのに、泣いたり笑ったり登場人物に強く魅かれ、惚れてしまったりする魅力がある。
感情を揺さぶられる刺激強めな、内田監督の頭の中の何かが私の胸をぐっと掴んでぐちゃぐうちゃになった心をさらに強く揺さぶり続ける、日常に戻るのに時間がかかる、そんな内田監督作品。

ちょうど新作が同時期に公開されていて、そちらを何度も観ていたのもあって、対照的な特徴で知られる是枝監督の、静かに日常を観察するような人物描写は、どちらかといえば私には心理的にしんどいかな…と思いながら観に行きましたので、

映画の感想としては何の参考にもならないであろうことを、長い前置きとさせていただきます。

カンヌで話題となった、映像も非常に美しい静かな作品で、演者さんたちの演技、特に大悟さんの演技は素晴らしいと思いました。ぜひ劇場でご覧になってみて下さい。

ヒューマノイドと人間の関係

映画「箱の中の羊」で描かれる「死者をよみがえらせるヒューマノイドビジネス」は確立されてきていると聞くところ。
もちろん課題は多くて、ここから急速に人類が自らをアップデートしていかないといけないわけですが、

少なくとも、この映画で描かれていた
「突然大切な人を亡くした人」
に向けたサービスは、間違いなくそれを求めた人間を、助けたり救ったりする存在としての意義を持っていました。

ヒューマノイドが人間を救うという存在意義を持つならば、広い分野で、そして身近な場面でも、ヒューマノイドとの関係を見つめ考えていく時代が、既に来ているのかもしれません。

私は今、地方行政に携わる地方議会と言う世界にいて、人々が生活していくために「絶対に」「義務的に」必要な公的サービスについてああだこうだと言っている毎日にいます。

地域の未来を真面目過ぎるまでに真面目に真剣に考えるし、市民の皆さんのお困りごとを解決するための施策を考える。
世の中の仕組みをつくる権限はないけど、提案はする。
同時に目の前のお困りごとを急ぎ解決するよう御用聞きもする。

それでもふと。

地域に密着して、地域のつながりのなかで、自助・共助・公助とか言ってるうちに、本当にこれを続けることでよい未来にたどり着けるのか、ふとわからなくなります。

この映画を観ながら
地方行政や地方議会はそんなこと言ってるうちに世界に取り残されて、地方も国もある日ふとなくならないだろうかという、うまく言えないけどそんな感覚に陥ることがある自分を客観視していました。

本当に近い未来、人と人とのつながり、地域のつながり、そしてヒューマノイドとの関係の中で「絶対に」必要な公的サービスが成り立つようになる、それもかなり近い未来に。そう強く感じた映画でした。

話は散らかりますが

ヒューマノイドとの関係については、行政や公的サービスという話だけじゃなく、人間の生き方的なところでも考えることがあります。

話は映画から逸れますが。
私の今期ダントツ1位のテレビドラマは「ターミネーターと恋しちゃったら」でした。

原作は少女漫画かと思いきやオリジナル作品で、ヒロインは40歳のイマドキのバリキャリ。
20代30代の全てを注いだ社会派の敏腕記者からいきなり少女漫画編集者に部署異動で苦戦しつつ、ターミネーターと恋してキャリアチェンジするという妙にリアルな設定。

ハッピーエンドできゅんきゅん要素満載で、もちろんドラマなんだけど、なんか違和感もなく幸せ度が高い。

ハイスぺ元彼か年下(30歳)のアンドロイドか?も。
キャリアも。

ヒロインが自ら選択して幸せになってる。そんなドラマ。

昭和の時代より、
「マネキンと結婚した女性」
「2次元ヒロインと結婚した男性」
「ゲームキャラと…」「生成AIと…」等々
定期的に、人間以外との恋愛や結婚は目にしてきた気がするわけで、いよいよ時代が追い付いてきたのかも、なんて思わずにいられないところ。

そう思って目にするX(SNS)や地上波のバラエティ番組では

恋リア(恋愛リアリティ番組)に出演する30代女性を寄ってたかって、イタイおばさんだの顔が老けてるだの自意識過剰だのと叩いてたり

カリスマ婚活アドバイザーが、真面目に頑張って生きている婚活者に対し、現実を見よ!お相手の希望条件が厚かましい!年下と結婚できると思うな!とフルボッコに否定している。

人間と人間って、こんなに幸せ度が低いものなの?
そんな気分になる様相。
それよりも、ヒューマノイドと恋愛しながら生活していくことを「選択する」人も一定数でてくるのでは?

コロナ禍の影響で、人とのつながりを求めて婚活ブーム…も次のステージに移動してるというか、新たな発明があったのかも知れません。

国が少子化対策といって、どこかピントのズレた予算を投入したり、地方がこれ以上の人口減少を食い止めようと、若い人、特に子育て世代が地元に戻ってくれる移住してくれるようにと躍起になっている間に
ヒューマノイドとの人生を「自分にとっての幸せとして選択」する人が、その数を上回っていることもあり得るかも知れません。

本当に、取り残されてふとなくなってしまわないよう、権限はないけれどアップデートはしようと強く思った映画とドラマでした。

 

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