【私が一般質問を早くする理由】ただ聞いただけの質問とゼロ答弁なら、税金を使って議会などやらなくてもよい

令和5年6月議会が開会しました。
開会後のいわゆる「質問とり」を昨日終えて
今日は、一般質問の初稿を書き上げます。

今回は、私から前倒して進めるのではなく
執行部の対応に合わせて進める。

ずっとそう宣言しています。
これは意地悪でもなんでもないんです。

なぜ私が早いのか

私は比較的、早めに質問のテーマを定めて
1ヶ月以上前から、必要な資料や調査事項を担当課に文書で依頼し
文書で回答をいただいてから

構成を決め、ある程度の原稿を仕上げた状態で
開会の約2週間前、全員協議会後から受付けられる、一般質問通告書を
いち早く提出します。

だから、開会後に質問とりに担当課職員さんが
各議員の控室に押し寄せる頃には初稿は書けています。

そこで、通告書を元に、質問の意図を説明して
どういった答弁が可能か打ち合わせて

市や市民の皆さまにとって、有意義な質問と答弁となるよう
一言一句こだわって、推敲に推敲を重ねて、
仕上げた原稿を一両日中には、全文メールで各課に送っています。

開会して、一両日中にフル原稿が届くのですから
しかも、質問の意図や答弁の方向性は打ち合わせてあるのですから

時に、調査出して、資料もらって、それを元に初稿を書いたのに
担当課がどうしても、こういう質問ではなく、こういう内容で…

と、調整が入る場合もありますが
それも根気よく、議論して、時に項目丸ごと書き換えることがあっても
そこは最優先で、「早く」仕上げて
やはり開会から一両日中には全文送るのですから

答弁案が各課からも送られてきます。

そこから、さらに一言一句こだわり抜いて
本当に税金を使って議場で質問するに値する質問と答弁になっているか
再質問含めて、書き直して

傍聴やケーブルテレビでご覧になる方がわかりやすいように
タブレット資料も作って、登壇に臨みます。

それを議案審議や委員会審査と並行して
どうしてもこだわり抜いて仕上げたいので

前倒せる一般質問は、とにかく早く進めています。

時に
「坂井の一般質問は、予算なら予算、決算なら決算、その議会の議案に関連することを聞かない。他の多くの議員が取り上げるような大きな事業でも、聞かないで違うことばかりやる」

というご批判をいただく事もあります。

ごもっともなご指摘ではあるのですが
一人会派で全方位の発言を正式に議会で議事録に残していくには

大綱質疑、委員会質疑、一般質問、討論と
慎重に発言内容を選んでいかないと、1人で網羅しきれないので

そこは、私なりに取捨選択して
とにかく限られた発言の機会は、一言一句無駄に出来ないので
市と市民のみなさまにとって、有意義な内容になるようこだわり抜きたく

早く早く、出来るものは前倒して進めているのです。

執行部のために早くしている

市と市民のみなさまに有意義な発言をするのは、当然の責務ですが
早くするのは、自分のためではありません。

執行部、つまり対応して下さる職員さんのためです。

職員さんも、議会対応は大変。
一般質問は、各議員がそれぞれの考えで質問内容を決めて通告するので
どうしても、集中する部署もあります。

そして、答弁者が担当部長であっても
市の見解である以上、市長の決裁が必要でしょう。

その〆切もあるでしょう。

いきなり、議場で聞かれても
勝手に答えられないので、ちゃんと答弁するには
事前の調整が重要でしょう。

だから、その〆切とやらまでに
納得できる内容に仕上げるために、やりとりする時間を確保すべく、早くしている。

それなのに。

調査回答が出てこないとか
資料が出せないとか

それでも、すぐに初稿全文、早く仕上げて送っているのに
答弁案がなかなか出てこないとか

出てきた答弁案から
一部書き直したり、再質問を入れると

「もう、〆切過ぎてますので、今から再質問増やされても答弁できません」

とかあるわけです。

もう、これには対応しないと決めているんです。
2期7年目の今は。

誰を見て言葉を発するのか

私が譲らないのは1点です。

議場でのやりとりは、市民の方を前にした時、目を見て言える内容であること。
傍聴やケーブルテレビでみている議会を見ている、市民のみなさんにに向けた言葉であること。

私が執行部に質すことで、市民のみなさんが関心をもって下さったり、不安が解消されたり、市政運営に希望がみえたり、違うご意見が出てきたり。

議場での発言が、市の発展や市民の暮らしにつながること。

答弁は、議員ではなく、議員を議場に送り込んだ市民に向けられていること。

〆切や決裁をする人間ではなく、市民をみた言葉であるかどうか。

ここは譲れないので、そこを双方納得いくまで確認したいので
早くしているのです。

原稿も手に入ったし、早く来たから余裕で〆切までに答弁書いて
決裁がおりて、一安心していただくためではなく

ギリギリまで、何度もやり直したいから早くしています。

そもそもそちらが遅くて、推敲に推敲を重ねる私に〆切とかおっしゃるなら
直接議場で、市長や教育長に聞きます。

市長や教育長が答えられない市政に関する一般質問などなく
本来は、市長の考えやリーダーシップ次第で市政は変わるもの。

議会答弁となると、また少し違う部分もありますが
それでも、ただ聞いただけの質問とゼロ答弁なら、税金を使って議会などやらなくてもよいわけです。

私が1期目で市長野党だった時は、執行部からそうした対応をいただけないことは
自分の未熟さ含め、立ち位置的にも仕方ない部分もあったんですけど

今は、違いますので
責務を果たすためにも、自分自身に徹底してこだわっていく所存でございます。