令和4年6月議会一般質問①【メッツァの行事活用】

今回から、一問一答方式でも、最初の質問は登壇することになりました。
久しぶりに演壇から質問をさせていただきました。やはり市民の皆さまのお顔がよく見えるように感じます。

市民の皆さまにとって、飯能市の未来をよりよく前に進めるような質問に努めて参ります。

1.メッツァの行事活用について
2.歩く人への配慮について
3.参議院議員選挙の投票率向上策について

60分間で大きく3つのテーマで質問しました。

順にご報告致します。

1.メッツァの行事活用について

今回の質問にあたり確認したところ、当然、メッツァ関連の連携は市としても続けていくということでした。
これだけ知名度、話題性ともある施設があることは、観光のみならず市として連携し活用していく必要があると考えます。

(1)成人式の実施

新型コロナウイルス感染症の影響により、全国的に成人式も、中止や実施場所の変更、時間や人数制限など平時の成人式とは異なる開催が続きました。

そうした中でも様々な自治体が、自治体内にあるアミューズメント施設を用い、成人式をとり行っています。

浦安市は東京ディズニーシーで実施。

令和4年は、1部から4部に分けて行い、式典受付時間前に東京ディズニーシーに入園を希望する場合は、事前申し込みのうえ、パスポートを受け取ることもできます。

事前申し込みは、案内状が届いてから、ちば電子申請サービスで、生涯学習課へ申し込みが可能と、利便性も高いです。

大阪市では通常市内各所で行われる成人式が、令和三年度の成人式ができなかったため、市が官民連携としてユニバーサル・スタジオ・ジャパンで行っています。

これは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン開業20周年記念・大阪市新成人祝賀公民連携事業として実施され、大変な話題となりました。

令和四年1月8日と15日の2日間に分けて、無料招待の案内が送られ、いずれの日にも、「ウォーターワールド」アリーナにて、祝賀式典と一般営業終了時刻の後2時間のパーク貸切りが行われ、1月8日には約4,000人がパークに来場し、約1,300人が祝賀式典に参加とのことでした。

プログラム内容は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの体験のほか、ウォーターワールドで開催の大阪市新成人祝賀式典の参加か、スーパー・ニンテンドー・ワールドの体験を選べるというものです。

その他も多数事例があります。

今回調査した資料では、新成人の「一生の思い出になった」という喜びの声が多数紹介されています。

【質問】

テーマパークでの開催は、飯能市と言えばムーミンという特別な思い出に残るものであり、メディアにも取り上げられやすく、さらに知名度も上がります。

しかしこれまで市では、メッツァ開業後、成人式実施の動きは見られませんでした。実施への検討などががあったのか、検討したが実施に至らない障壁などがあったのか、これまでの経緯をおうかがいします。

【答弁概要】

ムーミンバレーパークの開園当初に検討したほか、コロナ禍で安全な成人式開催する上で、開催場所の候補の一つとして検討した経緯がある。

悪天候への対応や屋外での寒さ対策を考えると、開催するにはハードルが高いという判断で、実現に向けた検討には至らず。

成人式当日、好天に恵まれれば、記憶に残るとても素晴らしい成人式になるが、メッツァには500人を超える参加者が一堂に会せるホールのような屋内施設がない。

しかし、今後、新成人の皆様がメッツァでの成人式開催を強く希望するようであれば、解決すべき多くの課題や費用的なことも含めて、新成人や関係者の皆様とともにメッツァでの開催を検討していきたい。

全天候への対応が重要ということでしたが、やはりこのあたりは財源の課題が出てきます。やはりここは、これまで何度も提案してきました、ムーミン基金についても、観光から使途を広げた活用の検討があってよいのではとあらためて考えるところです。

これについては、今後も提案してまいります。

大阪市の成人式が大変な話題となったのは、松井一郎大阪市長が新型コロナウィルス感染症の影響で中止を決断した際に、「必ず思い出に残る成人式をします。新成人のみなさん、待っててください」と約束してそれを実現したストーリー性もあると言われます。

こぞってメディアが取り上げて、SNS等でも拡散されて、トレンドワードも占めました。

成人式という人生で特別な日の、新成人の皆さんの若さと希望に満ちた発信は、大変な影響力があります。

これまで飯能市では、ムーミンバレーパークは観光という視点に特化した取り組みが中心でした。

しかしながら、これだけの施設が飯能にあること。これは観光だけではない、市と市民の皆さまに愛される、地域の拠点として誇れる存在であるように、ここはさらに連携が必要ではないかと考えます。

【市長への質問】

飯能市への誇りや愛着を深めてもらうためにも、先ほどの新井教育部長の答弁にありましたように、今後成人式の実施について、検討されてはいかがでしょうか。

さらに成人式をテーマパークで開催することは、非常に象徴的で注目度が高いということもあり、特に成人式の開催について伺ってきましたが、メッツァ・ムーミンバレーパークが観光施設としてだけでなく、市民に愛される、地域の拠点として誇れる施設となるよう、市との連携について、市長はどのようにお考えなのか。今後の可能性や取組など含め、市長のお考えをお聞かせください。

【新井市長答弁】

メッツァは、市外、国内外から多くの観光客を呼び込む観光拠点としてだけではなく、市民の皆様に愛され、地域の誇りとなる施設であるべきと考えている。
平成30年にメッツァビレッジがオープンし、平成31年3月にムーミンバレーパークがグランドオープン。
それ以前は、「宮沢湖」という名で愛され、遠足のメッカでもあり、子どもからご高齢の方まで、世代を超えて楽しんできた場所であり、市民の皆様が愛着や誇りを持ち、親しんできた場所でもある。
今後ともメッツァと連携を継続し、交流人口の増加やまちの活性化に資する観光拠点として、さらに市民の皆様の愛着と地域への誇りを醸成する施設であるべき。

成人式の開催は若い世代が愛着や誇りをもつきっかけになると考え、教育委員会と連携し、開催を検討する

(2)各種行事の実施

観光拠点にとどまることなく、地域の愛着や誇りとなる存在となることが重要と考えていることが、ご答弁からよくわかりました。
自治体で行われる各種行事についておうかがいします。

各種の行事もまた、アミューズメント施設が会場となる事例は多数あります。

【質問】

市内にある施設として、より地域に根差して市民の皆さまにさらに愛される存在となるよう、各地の事例も参考に市民に無料開放されるような行事ができないか、キャラクターが場外行事に参加するなど協働に向けて話を進めてはいかがでしょうか。

【答弁概要】

本市では、平成27年6月にフィンテックグローバル株式会社と、平成31年3月には株式会社ムーミン物語と、本市の地域活性化及び地域課題の解決を図り、もって飯能市の地方創生を推進することを目的とした「地方創生に関する基本協定」を締結している。

交流人口の増加、賑わいの創出などとともに、市への愛着や誇り育むための取組を連携して行っていくことも必要であると考えている。

現在、ムーミン物語社とも定期的に情報交換、情報共有するためのミーティングを実施しており、今後もメッツァが市民の皆様に更に愛される施設、地域の誇りを醸成する施設となるよう協議していく。

成人式や各種行事の実施についてうかがってまいりました。

今回、調査をする中で、成人式の企画には新成人のみなさんが関わっている事例も多く、また地域にゆかりのある方も多く登場されていました。

ムーミンバレーパークでのショーのプロデュースは小栗了さんが手掛けておられます。

多方面でご活躍の演出家である小栗了さん演出の舞台が、今年の2月に埼玉県内でありました。
シラーの群盗という古典作品で、難しそうだな、と思いきや、幕が下りた時には感動して泣いていました。

このような、各分野の第一線でご活躍の方に市の事業へ携わっていただくことで、飯能から羽ばたく若い世代に、プライスレスな刺激となって、後に飯能市に大きく貢献いただけるような化学反応も起こるのではと考えます。

【質問】

今後市、と連携した取組をすることにおいて、そのような方々が関わることで、今までにない魅力的なものができるのではないでしょうか。こうした企画の検討はいかがでしょうか。

【答弁概要】

メッツアを会場として活用するだけなく、そこで行う事業に第一線でご活躍されている方に関わっていただく取組は、子どもたちの新しい可能性を発見したり、夢を育んだりすることにもつながると考える。

様々な連携を模索し、研究する。

次の投稿へ続きます。