「女性」に求められる役割を客観視してみて、時代はとっくに次のステージへ移行してると思うこと。

政党活動で、ずっと政党を応援して下さっている方が写真を撮ってくださいました。

これまでも何度か撮って下さったのですが、
自撮りも含めてさんざん自分の顔をあちこちUPしていても、

「この写真いいね!」と言われる活動中の写真はいつも、彼女の撮ってくれたものです。

プロだから当然といえば当然ですが、それだけじゃないと思う。

私も、多くの人に不可を付けられない仕事より、
少数でも熱烈に応援されたり好きになってもらえる仕事をしようとずっと思ってきたな…と
そんなことを思い出しました。

そういう仕事の仕方に心が戻りつつある今、
実は私自身は、政党総支部における私の役目はすでになくなっていて、交代の時期なんだろうなと思っています。

政治という、女性が自立して、時に子どもを抱えて戦うには厳しい世界で、

ずっと戦ってきた諸先輩方や、
よいロールモデルも示せていないのに後に続いてくれる後輩たちに顔向けできるように、

私自身も戦ってきたと思います。

特にこの10年くらいは、女性がいるといないで大きくイメージや評価が割れた時期でもあったので、
それなりに自分の役割を客観視していました。

顔出しで写真に写り込むことで、どうしても男性ばかりの集合写真のイメージを柔和させるとか
女性だけ集まって写真を撮って、女性に支持・応援されてるイメージを出すとか
場合によっては華を添えるとか

文字にすると、ご批判を受けそうですけど
実際に、重要なイメージ戦略の要素ではありました。

そういう時代の流れだった。
女性の活躍、女性の時代、女性の社会進出、意思決定の場への女性の参画、女性管理職倍増etc.

マイクリレーで演説するときも

「今日は女性がいます!」
「埼玉維新の紅一点です」
「女性目線の演説にご注目ください」

等々、紹介されてマイクを受け取るのが常でした。

それが私が現職となったこの5年程の流れでしたが
そのもう少し前に遡ると

まさに安倍政権が「女性の時代」を謳っていたころ(8年か9年前くらいかな)
私は1人のごく一般の有権者として初めて選挙に携わりました。

それが自民党の県議選で
やはり女性政策を候補者が強く打ち出していて、
後援会女性部を作って、顔出しで横に立ってくれる女性が必要だった。

そこで「女性起業家対談」に呼ばれて、

女性が社会的経済的に自立すること
子どもを預けて働くこと
必要な支援やこれからのロールモデルなど

様々お話しさせていただいた。

当時はバリバリの(?)女性社長でシングルマザーで子どももまだ4歳。
顔出し当然OKで、当時流行りの女性起業家ブログなぞ書いて積極的に発信もしてて
そして10歳ほど今より若かったので、目を付けられたんでしょうね。

政治のことを何も知らなかった私は
「こんなに熱心に女性施策を考えてくれる議員さんがいるんだ」と素直に受け取り

ボランティアに参加しました。

ある日、夜の駅頭で、候補者の隣に立ってほしいと言われ
4歳娘を連れて事務所に行ったら
選挙対策をやっている、自民党の現職議員さんに

「子連れで運動なんかしたら一発で刺される!預けてこい!」

と言われ、それはそれは面食らったのを今でも覚えています。

政治のことを何も知らないとは恐ろしいことですね。
反省しています。

あれから10年近く。

日本維新の会埼玉県総支部にも初の女性支部長と初代女性局長が誕生して
私とは生き方もスタンスも違う女性が就任したのなら
ここでの私の役目は終わって
まさに交代の時期かなと。

時代は「女性」って推すことから、次のステージへすでに移っているので
少なくとも私がこれまでの10年と同じように
「女性局で写真下さーい」と言われて、並んでいては

それこそ顔向けができない。誰にも。

今一度、原点に戻って、また誰かの一番好きで絶対的に必要とされるような仕事をしたいなぁ、
そこから新しい女性のロールモデルを探りたいなぁと

そんなことを考えています。

こういう考察や雑感的なことを書くだけで、議員って批判されがちなんですけど、それと負託を受けた責務を果たすこととは相反しない。

ちゃんと人としての感情や感覚があって、生き方とか政治信条に筋が通っている政治家が選挙で選ばれるようになったら、その時は政治の世界も変わって行くと思う。

それにしても、いつも素敵な写真をありがとうございます。
この記事にやたら並んでる私の顔は、全て前出の彼女が撮ってくれたものです。

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