子育て世帯を支援し、地域全体で子どもの見守りができる仕組みを。
子育て世帯は、勤労、在宅、ひとり親といったそれぞれの状況に応じた行政の支援が必要です。
しかし、それぞれの方々で保育所がない、保育所にばかり税金が使われている、子供が朝急な発熱で事前の病児予約がなく職場に申し訳ない、
そういったニーズ多様化に対応が必要です。
飯能市ではどれだけのことができているでしょうか?
まだ高額な事業を行う前に、できることがあるのではないでしょうか?
保育所対策
保育所対策は、幼稚園の認定こども園化が有効とさ れますが、設備のキッチン確保等大規模設備改修や床面積の確保、運営組織の見直しなど、手間がかなりか かる状況で、短期の目標というよりも、数年スパンでの対応が可能かどうかというものです。進めるべきで すが、早々の解決は困難です。
短期でできるものは、保育定数の弾力化です。
茅ヶ崎市では、保育士確保が大変な保育園新設や、 認定こども園化を進めるよりも安く早いものとして、 リフォームで部屋の非構造壁を取り外し、可動間仕切 りと可動押し入れ(背が低いもの)に変更して、保育 面積要件を満たし、定数増を進めています。
杉並区でも同様に建築士会が敷地の空きスペースや 屋上に増築、低利用の事務室やホールを保育室に転用、 水回りの設備を集約、収納場所をとらない寝具に変更 し収納撤去が提案されました。
既存の保育園で各10名の定員を増やすことができれ ば、全体では相当多くの定員が確保でき、他自治体から の生産年齢人口転入増も図れます。これは飯能市でも調 査、実施してよいと思います。
工事は安価に短期間であっ という間に定数増、一時保育枠も追加できます。
ベビーシッター会社に協力を求め、保育ママを誘致するのもいいですね。
在宅子育ての方
在宅子育ての方には、税金の公平な配分ということ で、保育クーポン(バウチャー)配布制度が提案できます。
市の制度以外で費用の掛かる子育てについて、補助 券または引換券となるものです。
各家庭で選択ができず、使わないところに税金が支 出されている家庭の課題が解決されます。
杉並区等で実施されている子育て応援券が先進例です。
就学前の子供向けのサービスが自由に選べるとい うものです。
内容は大くくりで、ふれあいサービス、親へのサポー トサービス、預けるサービス、任意予防接種等々、民 間含め利用可と便利です。
習い事や、家事援助等使えるようにすることで、杉並 では、民間が選んでもらえるよう頑張り、サービスが かなり良いそうす。
民間による子育て世帯支援が進みます。
就学後にも これがあると、塾や習い事をうけ、充実した教育の提 供につながりますね。
ひとり親の方
ひとり親の方には、ベビーシッターの民間企業を活 用した、支援制度があげられますね。
現状もファミリーサポートセンターがありますが、 まだまだ飯能市においては他自治体に比べて利用しや すいとはいえません。
ホームページに最新情報もなく、新規の申し込みも 敷居が高く、さらに利用者とサービス提供者の割合も いびつになっており、税金が有効活用できていません。
全国平均では、利用者が7割強、提供者が2割弱(兼 務含む)ですが、飯能市では、利用者が6割強とやや 少なく、即応性を求めるニーズにマッチできていない 可能性があります。
それは、なぜでしょうか? 飯能市のファミリーサポートセンターの開示チラシ (古いですが)では、保育施設の開始前や終了後の預 かり、保育施設までの送迎、放課後の預かり、小学生 の送迎、冠婚葬祭や買い物行事の際の預かり、習い事 などの援助その他と 多くの分野に対応かどうか外部に伝わりにくくなって います。
しかし、全国調査ではほかにも利用目的が合わせて 2割を超えるものがあります。
列挙すると、買い物等外出の際の子どもの預かり、 保護者の就労(短期・臨時・求職活動等)病気、急用 等の場合の援助、障がいを持つ子どもの預かり・送迎 など、学校、幼稚園、保育所の休みのときの預かり及 び援助、産前・産後の育児援助等があり、もっと利用 率を上げる努力が必要ではないでしょうか。
他自治体では、運営業者をNPOからノウハウのあ るベビーシッター運営企業を含む、民間企業に変えたところも増えてきて、子育てニーズに即応した体制作りが強化されています。
企業で働く世帯は福利厚生制度で、企業の補助券 もあり、これが大々的に使えるようになれば、さらに 利用率が上がると思います。
提供回数が増えれば、サービスを提供する市民ボランティアの方にも、安定した 補助収入になっていきます。 前述の保育のバウチャーやクーポンと合わせて、費 用負担を抑えつつ、保育所と連携した通常保育にも乗り出し、子育てと教育でえらばれる街「飯能」にしたいですね。