「地域公共交通リ・デザインの必要性と推進方策」

日本維新の会、音喜多政調会長から地方議員にも対象拡大して開催された国土交通部会。
テーマは「地域公共交通リ・デザインの必要性と推進方策」。
講師は、名古屋大学大学院環境学研究科附属持続的共発展教育研究センターの加藤博和教授です。

めちゃくちゃ面白かった…イヤ、勉強になりました!
地域公共交通って、地方自治体にとって、山間地域を有する飯能市ももちろん、本当に「喫緊の課題」として切実なお声もいただけば、担当課の職員さんがいかに尽力されてるかも知ってるし、でもどこを目指してどう解決できるのか、「立ち止まって」しまう地域課題。

加藤教授のお話は、なぜここまで地域公共交通が衰退の一途をたどってきたのか、このままだと日本中がどうなるのか、その解説から、
まさに我々がありがちな認識で間違った方向を目指してしまいがちなこと、適切な認識はどうあるべきものなのか、あまりにもわかりやすく、目からうろこと同時に希望が持てました。

認識をアップデートして、発想を変えて、目指すべき姿を正しく描けば、解決策はある!
現在の「移動自己責任社会」から「おでかけウェルカム社会」へ。
これは、SDGsの17分類169項目の一つにはっきりと明記もされているもの。
世界では今、低炭素で暮らしやすい交通まちづくりが強力に進んでいる中、日本では大都市以外、地域公共交通サービスは「話にならない」状態。再構築が急がれます。

地域公共交通の公的維持スキームは健康保険の仕組みと同じが世界の常識。
地域の基盤として必要だから地域で支えるのが当然。
地域を楽しく住みやすく魅力的にする仕事であり、今こそ計画ではなく企画が必要。

今、国では予算への反映と法改正により2023年秋以降に新たな局面を迎えますが、地域公共交通はまちづくりそのもの。
地方自治の観点から、地方が発想を転換して自分たちの地域を再構築し、必要な国の後押しを存分に活用して、国全体を活性化していきたい。