阿須山中土地有効活用事業の現地視察

現地視察について

阿須山中土地有効活用事業について、飯能市議会として正式に実施された現地視察。
工事を全て止めて、現在工事中の現場で、施工業者から直接説明を聞くものです。

議案の審査においては、常任委員会で審査に必要な現地視察を必ず行います。
しかしながらこの2年間は、新型コロナウィルス感染症の感染状況を踏まえ、実施を見送り、各自で委員会審査の日までに視察をしたり
より詳しい資料提供を求めるなどして、対応してきました。
基本的に、必ず現地視察は行う必要なものです。

阿須山中土地有効活用事業については、これまで議会としての視察は行われておらず
「今更」「今頃になって」というご批判は真摯に受け止めながらも
今回、飯能市議会として正式な現地視察が実施され、工事を止めての大掛かりな視察に施工業者が対応されたことは
必要であり、今後の様々な議論や検討に活かされるものと考えています。

今回の視察は、4工区ある現場に実際に行き、工区ごとに施行状況や防災・安全対策、県からの指導とそれに対する対策工事の内容等を
施工業者である大和リースの現場責任者から聞くという内容です。

これまでも、工事の安全性や災害リスクに対する対策、
世界的に激甚化する自然災害や他県で起こった開発による土砂災害等、市民の不安の声に対して
議会でも各議員が取り上げており、私も新井新市政における防災対策として、一般質問をしたことがあります。

それらに対し、市としての対応が答弁されており
県の指導、施工業者の対策、市の管理体制と連携されているので
施工業者からの説明も、これまでの答弁と同様で

事故なく、徹底した防災対策のもと、工事が進んでいるという内容でした。

無事故は当然だ、災害が起こらないとなぜ言えるんだといったお声を
すでにいただいているところではありますが、
当然だからこそ、市としての管理は重要であり、それを確認していく必要があると考えます。

一方で、この事業については
市民のみなさまに、市を二分するほどの大きな関心があり
昨年の市長選では、争点の一つであったと認識しています。

それだけに、みなさまの関心が

「聞きたいのは工事を安全にやっているかどうかじゃない」
「事業の是非を問え」

というところであるのは、様々なお声から感じているところです。

しかしながら、無事故で安全対策万全に工事が行われているか、防災対策は徹底されているか、
それらは、しっかりと確認する責務があります。

今回の視察は、これまで市が答弁してきた進捗状況を
実際に確認し、直接施工業者から説明を受けるという意味で、重要であったと考えます。

その上で、前市政における特定業種・業者への偏重を指摘し
新井市長を応援して、みなさまに負託をお願いした立場として

市長がその争点とした「検証」と「情報公開」については
今後もしっかりと意見し、議論し、みなさまに報告してまいる所存です。

情報発信を市が制限したという事実はない

今回の視察について、報告は上記であり
「現地を確認し、工区ごとに進捗状況の説明を受け、事故なく、徹底した防災対策のもと、工事が進んでいるという内容が伝えられた」
ということなのですが

大変、市民からの関心が高いこともあり
様々なご意見や疑問を個別にいただきました。

ここからは、視察の報告とは別に、いただいたご質問にいくつかお答えいたします。

「撮影した写真や動画がSNSに投稿NG」
「一部議員は賛成派だから特別扱いでUPしている」

こうしたお声の理由は、長谷川順子議員のブログかと推察します。

結論から申し上げると、市や業者が議員の情報発信を制限したという事実は一切ありません。

事実、全ての撮影が一切の制限を受けておらず、ムービーから一眼レフまで
各議員がそれぞれに撮影機器を持参し、自由に撮影しています。

もし、発信制限がなされていれば
私はとっくに然るべき措置をとっています。

記憶にある方も多いかと思いますが、
平成29年7月に実施された広報委員会視察中に
当時の議長が議会事務局を通じ、「視察中のことはブログやSNSに載せないように」と通知をした件について

私が「広報委員会視察中におけるSNS等発信制限通知事件について(依頼)」を提出し、公文書で受理されたところから
大騒ぎとなり、当時の議長の権限の元、議事は大いに混乱し

結果的に、「度重なる動議で議会を混乱に貶めた」として、私に議員辞職勧告が提出され、賛成多数で可決することとなりました。

これについては、その多くが密室で行われ、秘密会であるため
もはや詳細や事実はどこにも存在しませんが
たとえどれだけのハラスメント行為を受けようとも

議員個人の発言を制限することは許されません。

ですから、今回の視察で撮影した写真や動画等々についても
議員個人の活動として
政治理念と政策の元、責任をもって、活用していきますし

全ての議員がそうされるものという認識です。

もし、長谷川順子議員が、何らか発信制限を受けたのであれば
抗議されるべきとは感じますが

その方法は、議員ご本人の意思が尊重されるところです。

私個人は、過去に上記の依頼文書を提出したことに端を発し
著しいハラスメントや理不尽な行為も受けましたが

改選を経て、市政が変わり
今現在、そのような議会運営は行われなくなっていますし

当時の飯能市議会で続いていた「ブログやSNSで発信されたら問題な行為・慣習」については
一瞬で廃止されていますから

市民のお役に立ったところはあると思って、自分なりに整理しています。

発信が制限されることは許されない。
そして、他者を傷付けることも許されない。

阿須山中土地有効活用事業については、「反対しない議員は、メガソーラーと自然破壊の推進派で工事業者と癒着している」といった論理の飛躍が散見される現象があります。
この事業について、よく理解し、その上で、活動されている熱心な市民の方が多くいらっしゃるのは
私も認識しておりますし、そのお考えや活動を否定するつもりは一切なく、またそのような言動をとったこともありません。

Twitter上に限って上記の現象が顕著に現れます。

その内容は概ね

・悪徳業者の手下、ヤクザの愛人等、癒着を断定した言葉
・自然破壊に加担する議員は死ね等、議員として無能・無用であり、人間として抹殺されることを煽る言葉

に分類されます。

念のため、全て事実無根です。

匿名性が高く、飯能市民とも考え難いアカウントからの誹謗中傷といえる言葉は
阿須山中土地有効活用事業についての議論とはかけ離れたものであり
他者を傷付けることが目的と化していると感じています。

これは、一部の市民の方が、私のSNSにコメントを入れて下さる内容とは
全くの別物であり

現実問題として、法的措置が非常に難しいこともあり
なるべく被害を受けないよう、防御するしか手がないのが実情です。

もし対面で会話していて聞かれたら、誠心誠意お答えする内容のコメントにも
Twitter上では議論しませんとお答えするのはそうした現象への対応であり

市の職員も議員も、基本的には市の発展のため、市民生生活向上のため
よくしようという思いで、真面目に働いています。

情報公開にも努めていますが、当然ながら
血の通った人間であり、家族がいて、応援してくれている人たちがいます。

私は、Twitterはそういうものだから無視すればいい、とは考えていません。
他者を傷付ける言葉は許されない。

大人がそれを認めてしまったら、子どもたちのいじめや自殺はなくならない。
救えないと思います。

少し、話がそれましたが
Twitter上では、「市民の声を聞かないのか」「意見を無視するのか」とは全く別の現象があることを
ご理解いただけますと幸いです。