私のキャッチフレーズは「まっすぐ市民のみなさんだけを見て」ですが、まっすぐ向き合っているものはいくつかあります。
このところ、自分の会社で始めた事業がなかなか大変でした。
今も苦戦しています。
法人の代表じゃなければ、ここまで突き落とされることなかったかも
議員としての活動が絶対的なので、それと同時進行できると判断した新規事業。
事業なので、何もかもが想定通り、計画通りにいくことは、通常ありません。
20代で独立してフリーランスに。
(フリーランスなんだかフリーターなんだか微妙な時期もありました)
途中でアメリカへ。
(言葉の壁以上に、私は日本語を武器に仕事がしたいと再認識)
30代はまず個人事業の立ち上げ。フリーランスと同時進行しながら、自分が経営をやっていけるか2年限定の試験期間。
自分で自分にゴーサインを出し、法人化。
社長になる。
…と同時に妊娠出産。
シングルマザーとして子育てと同時進行で、自分だけの身体になるまではと、妊娠発覚から中断していた事業を再度複数立ち上げて、スタッフはみんな女性で13人。
その後は…と、振り返ってみると、フリーランスや個人事業の時は、そんなにめったなことでは、
突然のトラブルやピンチに見舞われることも
問題が同時多発に襲い掛かることも
もうダメだと思うことも
金銭的な損害や損失を負うことも
人に裏切られることも
苦渋の決断を迫られることも
そんなに激しいことはなかったんですけど
法人の代表、法人格、つまり別人格の責任を持つことで
それはそれは何もないことがあり得なくて
何かあるのが当然ということを身をもって思い知りました。
特に人に裏切られることや、金銭的な損失は辛い。
本当に辛い。
事業って、自分個人では使わない額、桁が一つ二つ三つ違う額を動かすこともあるわけだし。
気分は日本海溝ってくらい突き落とされることもあるけど、それでも。
私の一人会社レベルであっても、法人の代表でなければ経験してないことをいくつも常に乗り越えて、少々トラブルや問題が起こっても、少なくとも心がジタバタしなくなりました。
粛々と出来ることを考えて、対応していく。
この粛々とって、経験値が大きいなって思います。
スポーツでも何でも、世界トップレベルの選手に実力の差はさほどないそうですね。
粛々といつも通りに実力を発揮できるかどうか、実力以上の一瞬のチャンスを活かせるかどうかだと聞いたことがあります。
凡人の私も、粛々と対応する力を身につけることで
再起不能などん底へ落ちることはない
乗り切る力が確実に向上したと思います。
乗り切る力、生き抜く力は、自分や大切な人を幸せにする強さ
これはとても人を強くします。
自分のデッドラインが腹の底でわかるというか、負えるリスクを知っていることで
ありかなしかの決断が早くなります。
そして、リスクはあるけど、怖いけど、不安はあるけど、やってみるという決断ができるようになります。
自分で乗り切る、生き抜く力を身につけると、社会的・経済的に自立が出来ます。
誰かや何かに従属しなくても、最悪このラインは自分で築ける、これ以上落ちる前に乗り切る力がある。
その自分への確信は、対人関係や組織の中で、自分を見失ったり、自分の気持ちに嘘をついたりしない、強さになります。
自分の好きな人、大切な人を守る強さができます。
会社を作ることが全てではないけれど、少なくとも私は、自分の会社を持ってなかったら、ここまで粛々と乗り切る力は身に付かなかったので、起業してよかったなと思っているし、20年近く会社を続けている自分をちょっと褒めることも出来ています。
今の時代、もっと手軽に時間にも場所にもとらわれずに起業できるしね。
ぜひ自分の会社をもってみることをおすすめします。
税金泥棒!も民間感覚!も実績が全て
会社にこだわることはないけど、一つだけ絶対やめたほうがいいこと。
人のお金を自由に使える立場が心地よくなったらそれは危険。
請求したら会社が経費で出してくれるとか。
予算を自由に使える立場とか。
予算そのものを決められる権限とか。
これほど人をダメにする環境はないと言い切れます。
この感覚に慣れたら、なかなか抜け出せないし、自分の稼ぐ力、つまり生き抜く力が退化します。
だって、自分のスキルや発想で稼いでる人、絶対かっこいいでしょ?
人のお金使ってる人、自分の懐が痛まないお金なんだろうなって、絶対わかるでしょ?
人のお金使ってる人に、なにか奢ってもらっても、気を遣うだけで嬉しくないでしょ?
それってかっこよくないでしょ?
自分のお金じゃないのに、権限だけあって、出してやるって言ってる人、だいたい最悪でしょ?
こういう人はこれからの時代は、さすがに消えていきます。
若いみなさんがそうならないために、強くなることを怖がらないで、自分以外の全責任を自分が負うって環境を自ら作っていけたら、もっとこの国がよく強くなる気がしています。
議員って、国会議員も地方議員も、議員報酬が人生最高年収って人だらけだと思うし
選挙が就職活動みたいな人も、現実としています。
税金をいただく立場を、何かにつけ「税金泥棒」とか「税金もらってるくせに」って言う風潮は
それは大人のいじめだよなぁ…って感じることも正直ありますが
誰かが言ってた、「選挙落ちたら生活保護」みたいな人が
政治畑の生まれ育ちじゃないってだけで、自分で稼いだ実績もないのに
民間感覚!っていうのもそれもまた違うと思う。
ちゃんと自分の会社をもって、経営して、利益を出して、その業界やそこで働く人たちを幸せにして、それでいて議員をやってる。
そういう人も、ちゃんといるんですよ。
世襲とか権力とか「ういやつよのぉ」じゃなくて、自分の力で。
そういう人を選挙で選ぶ力がこの国にはちゃんとある。
私が一番、心から尊敬するのは、こういう人です。
そういう意味の強さを持った人が、政治をやらないと、本当にこの国は成長できない。
ぜひ、若いみなさんには、一度は自分の会社を作ってみることをお勧めしたいし、政治という選択肢もキャリアの一つに入れて欲しいと願っています。
私でよければご相談もお気軽に。
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