政治を志してみようかな…と思う女性が増えればいいなと思って、聞いてほしい言葉を一方的につれづれに綴っています。
所沢の新しい話題スポット、角川武蔵野ミュージアム。
YOASOBIが紅白でリモート出演にて歌った場所として一躍有名に。
こちらで開催中の、俵万智さんの個展を見るためだけに行ってきました。
何と言われても、私は俵万智以降世代であり、思春期の制服を着た心には、彼女の紡ぐ三十一文字(みそひともじ)がすごいインパクトだったんです。
確か中3受験生だったと思います。
みなさんとはいくつ違うかな(笑)
俵万智以降世代なものでしてうたのわたしは吾か我なのよ
#たったひとつのいいね
#俵万智展
「万智ちゃんを先生と呼ぶ子らがいて神奈川県立橋本高校」という歌が、社会現象となった大ベストセラー「サラダ記念日」にあります。
後に私は、同じく高校教師になって、えっちゃんが先生と呼ばれた時には、すでに教科書に俵万智が載ってて教えました。
ちょっと感慨深くて、授業にも熱が入り
京都で一人暮らしをしていた大学生の時、大阪まで聴きに行った俵万智さんの講演会(後にワイドショーを騒がせた女流棋士の方との「よむ」がテーマの対談でした)では
あの有名な「この味がいいねと君が言ったから7月6日はサラダ記念日」という歌が
もともとは、彼氏に作ったお弁当が好評で、特に彼は唐揚げが好きだった。
それで毎回唐揚げも…と、ある日カレー味の唐揚げにしてみた。
それを美味しいと言ってくれる彼を想って、恋が始まったころのあの不思議なほどキラキラした感じを
みずみずしいサラダに例えて(確かに唐揚げじゃない!)
夏が来る前のあのワクワク感を七夕というロマンティックな夜の前日(7月6日)に設定して
さらには、
笹のはさらさら…のように、やさしい音であるS音を最大限いかすように作った歌
と、徹底して作りこまれたという話は、今もこうしてさらっと概要を書けるくらいに強烈に覚えていて
そう、授業で俵万智を扱う時には(因みに私も国語の先生でした)かなりオリジナルの資料を作って
アツくアツく授業していたと思います。
それが、地元で有名な「荒れた」女子高で、当時はJKじゃなくてコギャルの時代で
ほとんど学校に行かずに遊びに行ってたとかそうした理由で
およそ中学卒業程度の学力を擁しない生徒の通う、普通科ではない実業高校だったとしても
ギャーギャー私語がすごい音量で、まともに着席などしてる生徒は僅かで
大声で授業しすぎて、いつも喉を潰して耳鼻咽喉科に通って
「これから子どもを産むつもりなら、薬に頼らず、自分の体を守って仕事しなさい」
と医者に叱られるほど、誰も聞いていない授業でも
それでも、やっぱり真面目に本気で授業をやっていました。
(余談ですが、私が大学を卒業した年に阪神淡路大震災があり、私以外の同期は内定取り消し。たった一人の新任教諭で、学校も被災して移転しており、移転先の地域住民から「女子高生のおしゃべりが騒音公害に相当する」と訴えられている状況でした。当時22歳です。)
俵万智さんも、早大のアナウンス部に入れば、アナウンサー希望なのね、と誰もが思うくらい何でも一生懸命だったというエピソードを読んだことがあります。
制服の膝を抱えて読んだ歌見上げて耽る俵万智展
#たったひとつのいいね
#俵万智展
さて。
このように、なんだかんだ言って、ファンである私。
かつて手のひらに乗せて読んだ歌集にあった歌は
俵万智一色の空間で見上げて読むとまた違う歌のようで
35年の間には、私もそれはそれは色々あって
感じ方は変わりましたが
やっぱり俵万智さんの歌が好きだなと思いました。
万智ちゃんが欲しいと言われ心だけついていきたい花いちもんめ
この歌の前で写メる人が(なぜか)多かったので、私も真似して撮ってみました。
こういうピュアな時は私にもあったよ。えぇ、ありました。
みんなそんな心境なのかな。何か?
他には、『短歌の泡』というコーナーがあって
俵万智さんとのコラボレーション企画。サラダ記念日の短歌をお借りして、自分の気持ちを織り込んで詠んでみるというもの。
それを用意された紙に書いて、会場に貼るか
#たったひとつのいいね を付けてSNSに投稿するというもの。
もぅ、この「~~~~~と言ったから●●記念日」の替え歌?は
当時、あらゆるメディア…雑誌、新聞、テレビ、ラジオどこでも一度はやったんじゃないかというくらい
企画されて紹介されていました。
本当に社会現象だった。
替え歌で言えば、エビデンスは全くないですが
「ハッピーバースデートゥユー♪ハッピーバースデーディア●●(ちゃん、くん、さんetc.)」
の●●の部分が、世界で最も歌われている替え歌ではないかと勝手に思っているのですが
当時はそれに迫るのではないかという勢いだったと記憶しています。
嘉門達夫もビックリです。
「まっすぐでいいね」と君が言ったから髪だけを見ておかっぱ記念日
お題 #サラダ記念日
…と、このブログの趣旨を忘れかけて
ただのファンの徒然レポートになってしまっているので
無理くりそれっぽいこと書きます。
例えば短歌のように、ちょっとしおらしいネタ、特にあまり男性議員が取り上げないジャンルのネタを振っておいて、そこからちょっと官能的な言葉に持って行くという手法があります。
SNSなどでも、ちょっとエロスを連想させるワードを意図的に使うと、どっとアクセスが増えることがよくあるように
女性議員の強みの一つとして
挨拶や文章に、薄いうすーーーいエロスや官能をちょい足しする、あくまで手法のひとつがあるわけです。
例えば、季節的には1月~3月くらいに何か話す時。
今は一番寒い時期ですが、春は確実に来てるんですよね。花たちは咲く準備をしている。
そういえば、干支の名前が入った花って、鼠黐、牛の舌草、虎の尾、卯の花、竜胆、蛇の目草、馬酔木、未草、百日紅、鶏頭、大犬のフグリ、猪子槌と十二支揃うんですよ。
愛犬家のみなさん、「オオイヌノフグリ」知ってますよね。
あの小さな青い花が咲くと春が来たなって感じになりますよね。
命名は日本の植物学の父、牧野富太郎博士です。【雑草という草はない】の名言そのままに、あの花が咲いたとたんに、足元の雑草が春の使者になります。
雑草の捉え方が、小さな花一つで全く違ってくるなんて素敵ですよね。
私の議会報告も小さくてもあれこれ工夫して、皆さんに議会について関心をもっていただけるよう取り組んでいきます。
お散歩中の道端で見つける小さな花のように、市政について議会について、様々な側面から知っていただけますと幸いです。
と。
真面目そうに話して、牧野富太郎についてアレコレとか、植物のトリビアとか出たところで言うわけです。
ところで、「オオイヌノフグリ」の意味って知ってます?
ここからは、その場のみなさんのリアクションとか期待値の内容とか
ノリとか空気とか
まぁそれぞれです。
ダイレクトに「フグリ」の意味を言わせたがる人もいるでしょう。
女性議員にダイレクトに言わせたい欲求。
この辺りは、上手く使う女性が多い中で
一歩間違えると思想的な問題で総攻撃を受けるリスクも多分にあります。
どう使っていくかは、結局、政治の世界かどうかに限らず
その多くが男性社会である以上、自立して生き抜いていく女性には
上手く利用するか・されるか、絶えることない戦いの一つです。
やっぱりみんな戦ってる。
強くなることは決して悪いことではないと、私は思っています。
だから、政治の世界が異常なところはたくさんあるのは事実だけど
どの世界でも、やっぱり同じように悩んだり戦ったりしてて
誰がなんと言おうとも
最終最後に、あなたの望んだ世界に近づいたり
思い描いた未来に近づいたり
あなたや周囲が幸せで、後に続く人がいたらこんなに豊かな気持ちになることはない。
だから、あまり恐れず
自分の中にあるエロスや官能性を
時にしたたかに、赤裸々に、それだけ自分に素直に、誰かにまっすぐに
表現してもいいと、私は思っています。
ただ、立場を考えてチョイスする歌が
幾千の種子の眠りを覚まされて発芽してゆく我の肉体
水蜜桃(すいみつ)の汁吸うごとく愛されて前世も我は女と思う
一枚の膜を隔てて愛しあう君の理性をときに寂しむ
(全て俵万智「チョコレート革命」より)
このどれかが
どれはOKでどれはNGか
それ、結構重要というのは戦略だと思っていただいて
その感覚を鍛えるのにも、俵万智さんの歌集はぜひ読んでいただきたいところです。
いつだっていいねに君を探すから次の恋すら歩き出せない
#たったひとつのいいね
#俵万智展
まぁ。。。
どんなに私が力説したところで
私がふりかけるうすーーーいエロスや官能なんて
若くてかわいい議員さんの動画配信の破壊力の前では
これまさしく、竹槍と言われそうなんですけどね。
それでも言葉を私は信じる。
そして賛同いただけるなら、ぜひ「言論の府」の世界へもウエルカム。
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