8月臨時会が開催されました。
提出議案は、「飯能市一般会計補正予算第6号」。
国の第2次補正予算成立を受けての飯能市第2弾となる新型コロナウィルス感染症緊急経済対策。7億8867万を追加し、予算総額を393億9471万80000円とするもの。
通例の委員会付託及び審議が省略され、本会議場での質疑の後、ただちに採決、全会一致で可決しました。
以下に主なものをご説明します。
(1)新しいHANNOスタイル 2億8220万円
●HANNOスタイル PV作成事業 (情報戦略課)
総務費 総務管理費
発展都市費
・情報メディア発信事業
広告料 1,000万
想定の内訳は
制作420万
広告費530万
15秒や30秒の短いものを数パターン予定。
電車モニター広告、FBなどSNSで流すことを想定。
広告料には、紙ベースの電車中吊り広告等も含む。
市民に向けては、安全対策や感染拡大予防に関する医療関係者・専門家の監修によるPVも作成予定。
また、市内の店舗等を安心安全にご利用いただくため、事業者への認証ステッカー制度を考えており、そのステッカーの作成費用も含む。
予算可決後、仕様書を作り、発注・入札となるスケジュール。
●はんのう応援連携事業 (地方創生推進室)
総務費 総務管理費
発展都市費
・地方創生推進事業
はんのう応援連携事業委託料 1,500万
イベント開催が難しい状況を踏まえ、メッツァと連携し、市内飲食店やイベント会場へのテイクアウト等による消費を促すイベントを開催する。
会場をメッツァとする理由は、安心してイベント参加いただけるよう、人数のコントロールが出来ることと、ソーシャルディスタンスを確保できることから。
市内飲食店のチケットを、入場券代わりにイベント参加者が購入し、屋外での花火大会を想定。
ムーミン物語社をはじめ、観光協会、商工会、商店街連盟などと協力し、実行委員会スタイルで開催。
マルシェなど、複数回開催も想定。
●飯能アプリ機能拡充事業 (情報戦略課)
総務費 総務管理費
一般管理費
・地域情報化推進事業
飯能アプリ機能改修委託料 500万
H27年から1万300件以上ダウンロードされている飯能アプリ。(NTT東日本に委託)
現在は、ハイキングコース等の地図をPDF(絵だけ)で表示しており、自分がどこにいるか等の地図機能がなかった。
地図機能を持たせることで、地区やウォーキングのイベント等に活用が可能に。
自然の中でハイキングを楽しむ動きが広がることで、健康増進にもつながることを期待。
アフターコロナにおけるウォーキングの提唱で交流人口を広げる効果、飯能に来ていただけるよう情報発信する。
●移住定住促進事業(まちづくり推進課)
土木費 都市計画費
都市計画総務費
・移住定住支援補助事業
移住定住推進事業委託料 700万
H28年からツアーを実施しており、見学や移住者との交流、プロモーションビデオの撮影、ラジオ番組、移住雑誌等でのPRも続けてきた。
コロナ禍で移住を考えた都心部の方々、リモートワークにより田舎暮らしを考え始めた方、民間住宅企業やリモートワークを推奨する企業などへの、移住体験や見学、提案を行い、積極的にPRするもの。
南高麗地区のツアーと市内全域のツアーを想定。
議案可決後に、入札となるスケジュール。
これまでの委託先は移住雑誌・移住に関するラジオ番組制作等を行っている企業。
●企業誘致事業(産業振興課)
商工費
商工業振興費
・企業誘致事業
サテライトオフィス促進事業補助金 300万
コロナ禍で移住を考えた都心部の方々、リモートワークにより田舎暮らしを考え始めた方、民間住宅企業やリモートワークを推奨する企業などへの、移住体験や見学、提案を行い、積極的にPRするもの。
初回150万の補助金×2社で積算。
●移住定住支援補助事業 (建築課)
土木費 住宅費
移住定住促進費
・移住定住支援補助事業
飯能住まい補助金 345万
これまで実施してきた飯能住まい補助金は、一律10万円に、条件によって加算があるもの。
市外からの転入に20万円。
40歳未満の場合、一人につき50万(夫婦で30万)。
中学生以下のお子様1人につき20万円(2人まで)。
合計上限100万円の補助金。
現在、昨年の同時期と比べ、問い合わせや申請件数がすでに5倍。
リモートワーク等で、郊外への移住希望者が増加しているものとみている。
令和2年度の見込みは、11家族35人(うち子ども8人)。
●名栗地域観光デザイン事業(観光・エコツーリズム推進課)
商工費
観光費
・観光推進事業
設計委託費 1000万
機械器具費 400万
ノーラ名栗、さわらびの湯エリアを観光の中心と捉え、名栗地域に北欧文化を広げるグランドデザイン、基本計画の設計委託。
わくわく名栗クラブ他、地域団体と協力し、飲食、宿泊、自然等を活かした、裾野の広い観光をデザイン。
サウナツーリズム等を企画し、バーベキュー、サウナ体験などを通した和と北欧の融合の入り口とする。
機械器具費は、テントサウナの購入を予定。
●プレミアム付商品券発行事業 (産業振興課)
商工費
・プレミアム付商品券費
プレミアム付商品券発行事業 1億5000万
発行総額3億円
1冊1万円で2万冊を予定。
市内誰でも購入可能。ハガキによる申し込み、多数の場合は抽選、
プレミアム率は50%(1万円で購入すると15000円分の商品券となる)
11月下旬から実施。商工会が中心となり進める。
購買意欲のある消費者を前提に、市内の消費を喚起する。
近隣では、プレミアム率が30%が多い中、飯能は50%を打ち出すことで、市外への消費流出を防ぐ目的。
H27年の実施時には、大半が大型店舗で使用された。
今回も大型店舗も対象となるが、1冊のうちに市内中小事業者と大型店舗を分けるため、市と限定などを考えている。
商品券に現金をプラスしていただくためにも、大型店、商店街連盟加盟店、小規模事業者のみなど、使途区分を設ける。
市民が求めやすい価格で、事業者の立場にたった仕組みとなるよう工夫する。
プレミアム終了後も、小型店舗へのアフタースタンプラリーなど、中小支援を続ける。そのための財源に、がんばる商店街応援事業なども活用。
●暮らしやすい地域公共交通確保事業 1240万円
公共交通の不十分な地域の移動手段を確保。
平成29年度作成の「飯能市地域公共交通交通網形成計画」に掲げる地域で、新しい移動手段を作る取り組みを地域で進めるもの。
加治地区
精明地区
南高麗地区
原市場地区
が対象地域。
自動車購入費として、747万円。ワゴン車2台を購入予定。運営は委託。
今年度中に実証実験を開始予定。
(2)生活支援 6959万円
●放課後児童クラブ利用料減免事業(保育課)
民生費 児童福祉費
児童福祉総務費
・放課後児童対策事業
放課後児童対策事業委託料 3289万
放課後児童クラブを午前中より開所した経費や感染予防対策に必要な経費、利用を自粛した保護者への利用料日割り返金などに係る経費を助成するもの。
自粛要請に応じ、約7割が登所を控えた。開所していなかったクラブもある。
・人件費1200万
・マスクや消毒などの購入補助費 50万×21クラブ 1050万
・利用料日割り返還 1000万
21のクラブにヒアリングし積算。
●保育所ICT化推進事業 (827万円)
公立保育所における管理システム運用などICT化の推進。
欠席の連絡やお知らせなどは、これまで手紙・電話・紙ベースであったが、それらを一斉送信やスマホなどからの連絡可能にするもの。
既に市内4か所で実証実験、保護者にアプリをダウンロードしてもらい、使用してもらっているが、効果測定では98%が満足、便利になった等の回答。
令和3年3月には9か所で整備。
(3)事業者支援 9642万円
●新しい生活様式委対応事業者支援事業 (産業振興課)
商工費
商工総務費
・商工管理事業費
小規模事業者応援金 2000万
新しい生活様式対応事業者支援補助金 1000万
・小規模事業者応援金
前回、国からの1次交付金を活用した補正予算第3号では1600事業者を対象と想定したが、さらにそれを上回る対象事業者(売上20%以上減少、従業員20名以下の小規模事業)があり、その追加支援。
・新しい生活様式対応事業者支援補助金
不特定多数の来客がある中小の事業者、店舗等で、感染対策予防など新しい生活様式のための工事や消耗品購入について補助。
手上げ方式で、工事費と消耗品別に支給。
工事費…上限20万円の補助率10分の9
消耗品…上限10万円の補助率10分の9
手洗いの水道自動化や窓・ドアなど、非接触型への工事や、空気清浄機、消毒など消耗品の購入が対象。
●ゴルフ場事業者応援事業 (スポーツ課)
教育費 保健体育費
保健体育総務費
・スポーツ推進事業
ゴルフ場事業者応援補助金 1570万
県内1位のゴルフ場を所有している本市にとって、観光・交流人口・雇用等大変重要であり、支援が必要。市民の健康増進にも。
ゴルフ場9か所に、ゴルフ場利用税交付金納税額を基にした支援金を交付。
休業事業者には支援金加算。
【市長答弁】
民間企業の力は大きい。これまで飯能に貢献してきたゴルフ場が1か月休業などピンチの時に支援するのは当然。
ゴルフ場利用税は1億5000万になり、更に固定資産税、雇用、プレー後にご飯を食べるなど、飯能への貢献をしてもらってきて、外貨を獲得してきてくれた実績がある。
*特にその効果等を質す質疑はなかったが、市長自ら答弁し、理解を求めた。
●廃棄物処理事業者継続支援意業 (資源循環推進課)
衛生費 清掃費
塵芥処理費
・ごみ収集事業 300万円
ごみ収集運搬等委託料 220万
古紙等収集運搬委託料 50万
ペットボトル収集運搬委託料 9万9千円
プラスチック類収集運搬委託料 5万
令和2年3月~5月の家庭ごみ収集量 225トン 5%のアップ
同時期の家庭ごみ持ち込み(制限等あり) 272トン 5.5%のアップ
対して、事業後には減少。
ゴミ処理場での対応は出来ている。
事業者に対しては、増えた分を上乗せし支援。
ゴミ収集にかかる時間が30分から1時間程度延長されたことや、ごみ収集車1台のところを3台に増やすなどの対応、マスクや換気など、対応への負担分を支援するもの。
●指定管理者継続支援事業 4270万円
利用料収入で運営する指定管理者の支援。
指定管理施設での新しい生活様式の実現に向けた対応経費の支援。
・農産物加工直売所 520万
・ふれあい農園 880万
・カヌー工房 300万
・さわらびの湯 1750万
・体育館 720万
(4)学校生活支援 2億2403万3000円
●学習指導員等配置事業 (3500万円)
・スクールサポートスタッフの配置…児童生徒の健康管理、検温、消毒作業など、教員が教育活動に専念できるようサポートする
・学習指導員の追加配置・・休校中の未指導分の補修など、休校による学習の遅れが出ないよう、細やかな学習指導をサポートする。
その他、全ての事業は飯能市HPから概要をご覧いただけます。
第2次飯能市緊急経済対策事業新しい生活様式“HANNOスタイル”の提唱
https://www.city.hanno.lg.jp/article/detail/4730
今回の緊急経済対策に関連しない内容での議事進行、休憩が続き、閉会は20時を過ぎました。
こちらにつきましては、別途ご報告致します。