「議員辞職勧告」に関する支援の判断について

これまで議員辞職勧告に関する発信は『しない』という判断を続けてまいりましたが、3月議会を終え、任期も最終年となり、ここで新たな考えに至りましたので、ご報告いたします。

以下の文章は、一人の女性議員として日高市議会の女性議員への支援の判断です。
私自身の受けた議員辞職勧告決議の経緯については『例示』であり、主張するものではないと明記しておきます。

お隣の日高市議会では、私が議員になった3年前からほぼ毎年、複数の女性議員に対して問責決議や議員辞職勧告決議が議決されています。

【参考】

2017年9月地元新聞社記事
「議員辞職勧告に抗議」

2019年3月
「問責決議に関するご本人ブログ」

2020年3月
「議員辞職勧告に関するご本人ブログ」

私に対しても同様であり、飯能市議会に当選直後の9月議会において、問責決議及び議員辞職勧告決議が立て続けに出され、可決されました。

私たちに政治思想の違いはありますが、大きな理由は共通しており、飯能市議会及び日高市議会ともにHP、SNSやブログといった議員個人の発信に関するものでした。

私はその後の議会活動及び議員活動において、議員辞職勧告決議を起立多数で可決した飯能市議会の議決行為を念頭に、一貫性を保って判断及び活動をしています。
(議員辞職勧告決議を実質取り消す内容による議決の上書き、又は名誉回復の議決があれば再考しますが。)

そもそも、広報委員会の視察において、夜の宴会中に発生した他者の言動による出来事に関して、私がHPで発信した後に受けた事象が理由となります。
議員辞職勧告決議を起立賛成した多数派議員による、まったくもって理解できないブレた言動の連続に対し、私は一切のブレなく一貫性を保って対応しています。

その後の飯能市議会では、このような議事は行われておりませんが、お隣の日高市議会ではいまだ続いており、それに対して、他議会や議員から様々な動きがあると聞いています。
これらについて、一人の女性議員の活動として、政党、与野党、政治思想関係なく、賛同できるものは賛同していく考えです。

私の場合、日高市議会の女性議員と大きな違いがあります。
それは、国政政党の所属であることです。

地方議会において、議員が議員に議員を辞めろという大変重い議案は、当然ながら事前に議長と各会派、議会事務局で調整が行われます。

その交渉の場に、私は同席することなく、当時の所属政党総支部の幹部が対応しました。総支部が私をサポートに来てくれたことは感謝しています。劣勢な中、その交渉で幹部が受け入れざるを得なかった内容は、
「坂井に議場での謝罪をさせること」
「一般質問の取り下げをさせること」
「それを『条件』に坂井のまともな議会活動を担保する」
であると報告を受けました。坂井のまともな議会活動とは何をさすのか、明示はありませんでした。

私は議場で謝罪し、一般質問を取り下げ、地元の支援者を大変落胆させてしまいましたが、まともな議会活動は何が担保されたのか不明なまま、結局、議員辞職勧告決議は提案され、賛成多数で可決されました。

これに対し、私は不服を申し立てました。しかし国政選挙が近かったこともあり、劣勢な中でこれ以上は事を荒立てないようにとの総支部指示があり、私のSNSは数か月閉鎖、HPは更新停止となりました。

「議案に5つも6つも反対するものじゃない。」
「新人で少数派なんだから、1個だけ反対させてくださいとお願いを…」
といった過剰配慮の指示まで出て、絶望的な気分にもなりました。

でも、結果的に私は取捨選択し、負託を受けた市民だけをみて議会活動を最優先するといった自分のやり方を確立し、全て従うのではなく一貫性を保って判断及び活動することにつながりました。

筋の通らないことやブレた言動や判断及び活動はしない。
現在は総支部内でも、私の議会活動、情報発信が正しく評価されていると考えています。

以上、私の場合は議員辞職勧告決議という事象について、大きな問題提起の動きにできなかったという、外部の動きがありました。
このことから、一連の動きについて一人の女性議員として、賛同できるものは賛同し、こうした地方議会の現状について、私自身も考え議論していきたいと思っています。

そもそも、地方議会において、議員個人の発信に対し、多数派の議員が議員辞職勧告決議を提出すること。
またそれに賛成する若手及び女性を含む議員、議会事務局との関係の在り方。
地方自治の本旨とその内実には重大な課題が多々あり、伝えること、議論することが必要という考えです。

市民の皆さんも日高市議会の行動について、是非関心をお寄せいただければ幸いです。