私の性行為を想像して妄想した卑猥な根も葉もない作り話を言いふらされました
Revenge is a dish best served cold.
アメリカに留学していた時にテロがあって、色んな国から来た生徒たちに先生が言った言葉です。
テロや戦争は、すぐリベンジって復讐、報復の連鎖が起こるけど、リベンジは冷ませということわざ。
決して腹立ちまぎれとか、カッとなって拡散などではなく、時間を置いて熟考に熟考を重ね考えたことを書きます。
市内の行事やイベントでご一緒する機会のある、とある市内事業者である社長に、ちょいちょいセクハラめいた嫌なことを言われることがあったのですが、下ネタの域と受け流してきました。
するとやはりエスカレートして、かなり卑猥な言葉を、色んな人に噂して広めているという考えられないことを面と向かって言われました。
放送禁止用語は使いたくないので、そのまろやかな部分は、例えば以下です。
要は、私が
「誰それの女だ」という根も葉もないことを言って
その誰それさんと私の性行為を想像して妄想したことを言いふらしている、ということを、大勢の人の前で堂々と発言されたわけです。
念のためですが、私は「誰それの女」と言われる筋合いはなく
カネ、オトコ、反社、癒着、口利き、圧力、しがらみ、その他どこを叩いていただいてもチリ一つホコリも立たないと断言できることが、一人で議会で戦える強さの全てです。
ですから、誰が聞いてもウソな妄想による卑猥な言葉を浴びせられて、当然、訴えてもいい案件だと本気で思います。
でも私は、リベンジを冷ますように、ただ距離を置き、時間を置きました。
それには理由があります。
DVと変質者からはクラウチングスタートで逃げろ
多くの女性がきっと胸に刻んだことのある、誰かに言ったことのある、絶対的にとるべき選択、「DVと変質者からは逃げろ!」
某女優さんの不倫が明るみになって、そのダンナ氏が記者会見をした時、多くの女性がざわついて「逃げて!」とSNSに投稿したことがありました。後にダンナ氏の暴力沙汰が取りざたされました。
年齢差のある男性が、一方的に若い女性と交際関係にあるとか、結婚予定だとか主張して、警察に相談していたにもかかわらず、凄惨な事件に至った報道も後を絶ちません。
子どもの虐待もまた、日常的なDVが複雑に絡んでいます。
暴力、自分を痛めつける、雑に扱う、恐怖を抱かせる、そんな相手からは逃げろ一択です。
力では敵わない。
そして、一般論や話し合い等々が成り立たない志向、趣味趣向、発想、思い込み…変質者という言葉が適しているのかどうかは難しいですが、全く別世界のような人というのは一定数存在します。
その人の理屈で殺すとなったらメッタ刺しで殺すということも起こってしまう現実。
身を護るために「逃げろ一択」は多くの女性が胸に刻んでいることで、もし逃げる自分を責めてしまう人がいたら、本気で逃げてと私は言い続けたい。
私も逃げます。
考えて下さい。
法令遵守すべき立場の男性社長が、この女性議員を誰それのオンナにと見立てて、それでああしてこうして、あれしてこれして、その時のこの議員の女は、あんなでこんなでって、想像して妄想して、それを公衆の面前で言いふらしてるんですよ?
十分に変質者であり、逃げろ一択です。
それを言いふらして、この議員の女はあんなだこんなだって、「穴トーク」されて、どう感じます?
選挙の票を減らされるとか、セクハラで訴えるとかそういうことより何より、ただただ「気持ち悪い」ですよね?
気持ち悪いです。
逃げろ一択です。
こうした話をすると、動画か音声で言質とって訴えよとアドバイスしてくれたり、記録さえとれたら拡散して潰してくれるインフルエンサー紹介するよとか、ペン型のカメラやボイスレコーダーをアマゾンで探しておすすめしてくれる人ももちろん多くいます。
市民の代表で戦う立場の議員が何を泣き寝入りしてるんだ!と叱咤いただくことも多々あります。
だから、あえて逃げますと言わないことがほとんどなんですけど
まだまだ普通に公務に出てオンナ扱いされたり、あいつらデキてるとウワサされたらそれは女が脇甘いとか普通に言われる政治の世界にいて
「DVと変質者は逃げろ一択」
を言い続けるのも、また一つの役割かなと考えて書きました。
あなたの心と身の安全が何よりも大事です。
それでも地方議員として地域の為に考えること
個人的に、セクハラされたとか、人権侵害だとか言って訴えることは
正直デメリットの方が大きいです。
・年増にセクハラなどしない、同じするなら若いとこ行く
・訴える面倒な女
・ネットで拡散して逆に加害者
・誤解を受ける言動をとった女も悪い
・家族がかわいそう、恥ずかしくないの
等々、実際に言われたり、言っている場面に何度も直面しましたし
逆ギレや逆恨みも怖いです。
だから、ハラスメントは多様にあれど
DVと変質者は命を守るために逃げてほしい。
ただその後、議員として何も考えないかと言うとそれもないです。
卑猥な妄想を「言いふらす」ことによって、少なからずそれを笑ったり楽しんだりした人がいたんだろうという事実。
でもどうなんでしょう。
今回の件を例に考えると、相手はホスピタリティや観光、交流人口、移住定住、おもてなしといった分野の関係者でした。
そして補助金も入っている業種。
下ネタで盛り上げる方式のおもてなしが、このまちの未来を担う次世代の心にどう響くのか。
言わずもがな明白です。
私は既に後進の活躍をサポートする年代ですが
20代はフリーランス、30代はベンチャーの世界で仕事に没頭してきました。
世は女性起業家ブームで、女性の時代といわれ
先輩方が切り拓いてくれたキャリアの道は選択肢も多く
出産子育てとの両立も既に当たり前の時代ではありましたが
それでも私が法人設立した頃は「社長の9割は男性」と言われていました。
女性管理職より圧倒的に女性社長は少なかった。
それゆえ、自分よりビジネス経験値も年商もビジネス規模も桁違いに多く大きく
年齢もキャリアも人生経験値も上の男性社長と接する機会は多く
自分では行けないようなお店や経験したことのないクラスの場所へ連れて行っていただいたり、高級車やタクシーに乗せていただいたことも、少なくない方だったと思います。
それでも、私の会社がたとえおままごとのような規模であっても
それぞれのビジネスに真剣に向き合っている人間として、ちゃんと接してくれる人がほとんどでしたし
自分ではとても行けないお店でも、大切なお客様のお連れ様として、丁寧に大切にホスピタリティ溢れる接客してもらえて、やはりそういうお店は人が集まっていました。
それは、ベンチャーの社長は「奢ることがステータス」みたいな人が多いという特徴もあるかもだし、
ごはんと違って、出資とか提携とかの話になると、それはそれはシビアで相手にされないとか失笑されることはもちろんありますけど
そういうことも含めて、人脈とか紹介とか広がりがあって、人が集まっていた。
基本は、人口を増やすとか、若い世代が集まるとか、賑わい創出とか企業誘致なども、同じだと思います。
人ではなく権力をみて、相手を誰それの女と下げることで上を持ち上げ、卑猥な下ネタやエロネタがウケると信じて、ドン引きされていることに気付けない。
そこに集まるのは補助金だけって、本当にこの国の未来がみえない。
政治は変わらないといけないし、地方こそ自分たちで変わっていかないといけない。
その思いが、まぁ色々あるけど今日も真面目にがんばるかという原動力であり、
逃げろといいながらでも、やっぱり議会では戦っている、私の一番の理由です。