新型コロナウィルス関連の緊急経済対策と飯能市の取組みについて

令和2年6月議会
新型コロナウィルス関連の緊急経済対策と飯能市の取組みについて

新型コロナウイルス感染症への対応により、6月議会も会期の短縮、一般質問の時間短縮、傍聴自粛のお願い、ソーシャルディスタンスの確保など、感染拡大予防に最大限配慮するとともに、市民生活が優先されるよう議会としても出来ることを考えてきました。

約4億3000万円の緊急経済対策の他、一般質問でもうかがった市の施策についてご報告します。

議案第50号 令和2年度一般会計補正予算(第3号)

補正総額約4億3000万円

歳入

新型コロナウイルス感染症関連の支援として国が創設した、地方創生臨時交付金について、飯能市への第一次交付分は上限額約2億3850万。

これに、飯能市独自の財源をあわせ、地方創生臨時交付金を大きく上回る補正予算を編成。
今後の二次交付及び国の補正予算を見込み、国の提示を待たずに積極的に取り組むとのことでした。

歳出

取り組み概要

1.生活支援…子育て世帯に市独自の上乗せ策、ひとり親、生活困窮者支援

2.事業者支援…がんばる商店街や観光関連、公共交通に補助金の上乗せ

3.感染拡大防止…消毒、非接触体温計、パーティション等の購入、スクールバスが密にならないよう増便確保

4.離職者・学生雇用創出…観光及びハイキング関連事業による、雇用創出

緊急性を鑑み、補正予算第3号は通例の委員会付託及び審議が省略され、本会議場での質疑の後ただちに採決、全会一致で可決しました。

大きく4つの分野、21の独自事業が実施されます。

以下が各事業の概要です。

生活支援(約1億6700万円)

*子育て世帯への臨時特別給付金の独自上乗せ(約8795万円)
子ども一人あたり10,000円支給

*ひとり親等への臨時支援金(約2400万円)
児童扶養手当受給者へ、市独自に子ども一人あたり3万円支給

*赤ちゃんクーポン臨時支援券(約787万円)
令和2年4月1日~12月31日出生児一人あたり2万円加算。
(通常年間5万円分支給)

*家庭学習臨時支援金(580万円)
就学援助準要保護世帯へ児童生徒1人あたり1万円支給。

*奨学生への臨時支援金(101万円)
市奨学金を貸与している現役学生へ、高校生1人あたり3万円、大学生1人あたり5万円支給。

*要支援認定者等への運動機会の確保(約189万円)
介護予防推進のためストレッチ用ボール配布。

*水道料金の基本料金免除(一般会計からの補助金3190万円)
全ての使用者の基本料金2か月免除。

*住居確保給付金(約690万円)
生活困窮者自立支援法による。離職等により経済的に困窮し、住居を失った又はその恐れのある人に給付。

 

離職者・学生等雇用創出(約1571万円)

*観光・ハイキングコース整備等による雇用創出(約950万円)
市内離職者、大学生及び高校生等の雇用を条件に観光ハイキングコースを整備。

休業又は雇止めにより収入減少、困窮する学生等に山間部をエリア分けしたハイキング道の整備、調査、軽微な修理に従事してもらう。12人を雇用、延べ168日分の雇用創出を想定。

*森林利活用による雇用創出(621万円)
市内の離職者、大学生及び高校生等を雇用し、西川広域森林組合連携による森林の整備。

 

事業者支援(約2億533万円)

*学校給食関連事業者体制維持支援(約451万円)
学校給食食材納入事業者が学校再開時に安定的に事業継続できるよう、学校休業中の体制維持等に必要な取り組みへ3万円を補助。

*がんばる商店街等応援(500万円)
現行のがんばる商店街等応援補助金制度を拡充。事業者発意による事業応援。

*テイクアウト等導入支援(約501万円)
テイクアウト及び宅配を始めるにあたり必要な経費(広告宣伝や消耗品など)を補助。
(補助率9/10、上限10万円)

*がんばる観光関連事業者応援(2000万円)
宿泊施設、大規模飲食店など観光関連事業者へ、収容人数、営業形態、資本金等により定額補助。
地方創生・観光飯能支援のため。

*地域公共交通応援(約435万円)
路線バス3事業者及びタクシー4事業者へ、系統数、保有台数等により補助。
地方創生・観光飯能支援のため。

*小規模事業者応援金給付(約1億6400万円)
売上が20%以上減少した従業員20人以下(小売業・卸売業・サービス業は5人以下)の小規模事業者へ一律定額10万円支給。

★市内約2250小規模事業者のうち約7割の1600事業者が対象と想定。緊急経済対策の金額ベースで4割にのぼる事業。

*小口融資資金利子補給(150万円)
借入限度額を2000万に拡充、借入後1年間の利子を全額補助。

 

感染拡大防止(2124万円)

*窓口感染拡大防止(約10万円)
市役所窓口等に飛沫感染防止シート等を設置。

*避難所感染予防対策(264万円)
密集軽減、避難所内の分散化、クイックパーテーション等の配備。

*学校等感染拡大防止対策(1000万)
小中学校にアルコール消毒、非接触体温計など感染拡大防止の消耗品配備。

*通学バス等密集軽減確保(約840万円)
路線バスを活用している通学バスを、密集をさけるため、児童限定通学バスとして増便。

議会で審査審議されている議案は、このように皆さんの生活に直結しています。
ここですべてをご報告できませんが、市政報告会は三密を回避する少人数でも開催しており、テーマを絞って、詳しくお話しすることも可能です。

市民のみなさまに傍聴の自粛をお願いしている現状ですので、市政報告会にもお気軽にお出かけください。