令和3年3月議会が閉会しました【最終日討論全文】

令和3年3月議会が閉会しました。

任期最後の議会は、21時30分頃の閉会でした。

10時の開会直後の議事進行で、予定された議事日程がスタートしたのは18時21分頃。

予定通り、討論を5本やりました。

ワクチン準備の優先順位として、一般質問まで行わないとした3月議会は、10時から18時21分頃まで止まり、21時30分頃まで職員さんがひたすら待機することとなりました。

以下、坂井の討論全文です。

◆議案第10号 令和2年度飯能市 介護保険 特別会計 補正予算(第4号)案

今回の補正は、昨年度の年度末補正と比較して、大きく介護保険の運営が悪化していることが明らかとなりました。
介護サービス事業費が3億6000万円増える中、歳入での工面が全く及ばず、給付増の66%を積立金の積み立て中止により補填しています。今年度の積立金の9割がつぎ込まれ、予算計画と執行、介護保険への市の取り組みの改善が必要です。

調べた範囲において、まず介護保険の特別会計補正予算を要しない自治体が存在する状況があります。さらに補正予算が提案された自治体において、給付の増という要素の自治体も存在しますが、予算に占める補正割合は全く異なるものです。
市の介護保険への取り組みについて、介護予防事業など健康関連への支出を伸ばし、給付の抑制といった改善策を導けず、給付が増えてしまったことは問題です。

以上、歳入歳出の構造的問題が明らかであり、先進自治体の介護保険財政と比べ、改善を要する補正であることから、反対の立場からの見解を申し上げ討論とさせていただきます。

 

◆議案第11号 令和2年度 飯能市訪問看護ステーション 特別会計 補正予算(第2号)案

今回の補正は、歳入の根幹となる訪問の介護報酬の収入が減少し、減少分の同額を新たに一般会計から繰り入れるというものです。これにより、歳入に占める繰入金はほぼ六割に達し、運営目的の事業収入は4割となります。

令和二年度の訪問看護ステーション特別会計予算の討論で指摘したように、赤字が出たら繰り入れるという構造のままであれば、市民の税金を過剰に投入し続ける構造が状態化するのみであり問題です。
反対の立場からの見解を申し上げ討論とさせていただきます。

 

◆議案第23号 令和3年度 飯能市介護保険 特別会計予算(案) 

今回の予算は、前年度を1割以上、上回る大幅増の予算となっています。

他の自治体の令和3年度予算をいくつか確認を致しましたが、数%の増にとどまり、このような予算の動きは計画的と言えないものと考えます。

こうした動きの原因は、介護予防サービス給付、介護予防生活支援サービス事業、介護予防ケアマネジメント事業、一般介護予防事業に率先して取り組む自治体と、ここをあまり増額せず、削減する年もありました飯能市との取り組みの違いの結果と考えます。
予防重視・地域支援・自立支援目標にとどまらず、健康経営という観点を強化し、機能回復訓練の効果を上げる生活環境の改善や、専門職等を活かした自立支援に資する取組を進め、高齢でも元気に働ける、社会的役割を持てるよう、ただただ介護給付を増やしていく、それだけではない取り組みが求められております。

PDCAサイクル体制、自立支援、重度化防止等に資する施策の推進、介護保険運営の安定化に資する施策の推進など、今まさに市に求められている成果を、見込める予算とは言えないと考えます。

地域の中心にある飯能市がこれに取り組むべきところ、介護予防関連経費の割合など、従前と変わらぬ予算のままでは、努力指標が歳入につながる保険者 機能強化 推進交付金や、介護保険 保険者 努力支援交付金について、見込みでの計上がなく、給付拡大のみでは持続可能な仕組みとは言えないことから、反対の立場からの見解を申し上げ討論とさせていただきます。

 

◆議案第24号 令和3年度 飯能市 後期高齢者医療 特別会計予算(案) 

昨年度に引き続き、医療費増は、新型コロナウイルス感染症による診療控えの影響があったとされる中においても継続しており、歯止めなく拡大をしています。

こうした納付金の増額に連動し、民間企業の健康保険組合では、後期高齢者支援金の負担が増していき、現役世代の負担が増していきます。後期高齢者支援金の今後の見通しとして、今のままでは、医療費の伸びが年1.8%と低めに設定しても今後、現役世代の負担は毎年3,000~4,000億円増加する見込みと、危機を表明しています。

さらに、2022年危機として、後期高齢者の急増と現役世代の減少がさらに財政悪化に進ませ、現役世代の被保険者1人当たりの月額・賞与などの報酬が伸び悩む一方で、拠出金が増えることで健康保険組合の財政は急激な悪化を余儀なくされると指摘しています。

民間の健康保険組合と同様に、後期高齢者医療制度の範囲内の追加事業や、一般会計での保健事業も含め、医療費増への対策を市で追加すればさらなる、改善が見込めると考えます。

今回の予算においても、広域連合へ効果を見込める歳出削減の提言はなく、制度上増えたので歳出増という、改善点が見えない本特別会計予算であることから、反対の立場から見解を申し上げ、討論とさせていただきます。

 

◆議案第25号 令和3年度 飯能市訪問看護ステーション特別会計予算(案)

今年度の歳入の構成は前年度、前々年度同様に改善はみられず、歳入歳出の構成比改善が進んでおりません。
歳入の繰入金についても、指摘を続けてまいりましたが、歳入の構成比において60%の約3300万円に達しました。

訪問介護収入は予算の37%にとどまり、人件費を大きく下回ります。
訪問介護収入約2000万円を得るために、総務費事務費の人件費などが約5300万円と、経費が2.6倍かかるという事業です。
民間の事業者でこのような状況を放置していれば、事業継続が困難なレベルであり、持続可能な運営の在り方への対処が必要です。

公設の訪問看護ステーションを運営し維持することが目的化しており、訪問介護を提供することとイコールではなく、どのように運営すれば、一般会計の厳しい中において事業が継続していけのるか、例えば、民間に補助金を出して運営を任せるのとどちらが財政支出に見合ったものであるかといった検討をする必要があります。

状況を改善する検討もないまま、毎年予算を編成していることから、反対の立場から見解を申し上げ、討論とさせていただきます。

この日は、ひな祭りの3月3日。
22時前に帰宅すると、娘がピザをとってお風呂も沸かしてくれていました。

「こんなママでごめんね」
母親になった瞬間から、娘の衣食住と教育のために仕事をして生きていこうと
一人で育てていこうと覚悟してやってきましたが
いつも謝ってばかりの母親です。

おひな祭りは出来なかったけど、
私に似ないで(笑)、自由に羽ばたいて大好きな人と結婚もして欲しいなと思います。
女が一人で生きていくのは大変だし、一人で戦うのも辛いことだから。

でもがんばるところは私に似てるんだろうなと思いますが
お嫁にいってくれますように(?)

そして、次世代が活躍する頃には
市民のために働く議員と議会が当たり前になっているように。

どんな家庭環境でも、教育は無償で全ての子どもたちが学べるように。

非力すぎるけど無力ではないと信じて
もうちょっとがんばろうと思います。