9/12.14 議案質疑・常任委員会の概要報告

本会議場での議案質疑と、常任委員会・総務委員会での質、討論の概要をご報告いたします。

事前調査を含む、概要となっており、実際の議事録とは詳細が異なる部分があります。

9月12日(水) 議案質疑(本会議場)

質疑の概要

70号 補正予算2号

  • 民生費、吾野ひまわりクラブ、双柳児童クラブについて、市民サービスの根幹に当たる説明がなかったのですが、利用児童、保護者に工事期間中の利用に際して不利益が生じないか、または制限があれば補完するものが提供されるのか、お伺いします。
  • 土木費の道路橋りょう費について、新規計上は新規事業であり、当初予算の正当性を損なうものではないでしょうか。補正予算は細かな時点修正、災害対応など緊急のものであり、補正前から1割超える増額や、予定がないものの政策的支出は、事業の計画性、正当性に欠け、市民の税金を浪費することにならないか、どう判断されているかお聞かせください。
  • 同じく道路橋りょう費、一企業のための事業に支出をすることは問題ではないか? これが許されるならば、さまざま商業施設ができた場合、すべて道路関連設備の事業が発生してしまうと思うが、そうした整備の取り決めが飯能に来る前提だったということでしょうか。
  • 教育費の学校管理費について、こちらも予算額の1割近い補正ですが、統合について当初予算で対応するべきものではないでしょうか。必要なものであることは理解しています。当初ではなく今回計上となった根拠および、支出内容の施設改修等の追加理由をお教えください。

第1号 飯能市一般会計歳入歳出決算認定

  • ふるさと飯能応援事業ですが、ふるさと納税関連費用は1億1千万円以上になり、残高と当該年度分を加えた約4億円のムーミン基金から3億4千万程使うとなると、要した経費分を超えた使用となります。それが特定事業への使途というのは、納税者から誘致事業への関与という点で疑問であるという声もありました。ご所見をお伺いします。
  • 民生費の生活保護費ですが、医療扶助が扶助費の半分を占めています。また、生活困窮者自立支援についても、国庫補助がかなりの割合でつくわけですが、規模は小さくなっております。支援事業として払うことが目的化していないか、就労を開始された方も25名いらっしゃいますが、制度趣旨にあわせ自立支援を主体にするためのどのような工夫をされたのか、お伺いします。
  • 衛生費、がん検診ですが、見込みより少ないということで、予定より3割近く少なく、コウノトリ事業も予算3分の1少々の利用に終わっています。治療支援や健康推進は必須事業ですが、申し込みが増えるような工夫はどのようにされてきましたでしょうか、お伺いします。
  • 健康とスポーツについてですが、市民健康ウォーキングやツーデーマーチの参加者数が減り、スポーツ施設や学校体育施設の利用人数が減っており、健康推進分野の減が目立ちます。長期継続した支援や事業がない点は、健康改善に至っていないのではと市民からも指摘がございますので、事業の成果として健康増進の健診データなど、数値的検証はされましたでしょうか、お伺いします。

第2号 国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定

  • 歳入の一般会計繰入金のうち、その他扱いの部分が約2億5千万円と、40%となっています。次年度以降、国民健康保険は広域化となるわけで、それを見越した対応が必要だったと考えます。平成29年度は、市町村国保の広域化を着実に推進するため、埼玉県市町村国保広域化等推進会議をうけて、繰入金に対してどのような検討、対応をされたのかお伺いします。
  • 保険事業、約2200万円17%減、執行率7%と目標を未達ですが、この要因はどのようにとらえているか、お伺いします。
  • 南高麗、名栗両診療所とも、外来収入が約700万14%減と約1000万22%減となってしまっています。歳入歳出からみて、執行率自体も全体で8割台、事業費は7割前後であり、監査意見書でも赤字と指摘されるものでした。当該年度、運営体制を見直して繰入金を減らし、収支の調整を図るべきではなかったでしょうか、ご所見をお伺いします。

第9号 介護保険特別会計歳入歳出決算認定

介護予防について約5000万円、利用未達であり、介護予防生活支援サービスの委託先が増えなかったなど、予定事業者数自体こなせなかったというのは、事業者の見込みが不十分だったのではないかと思いますが、「予防事業の重要性」につきまして、お考えをお聞かせください。

第10号 後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定

被保険者への健康診査や人間ドックについては制度にのっとり行われていますが、規模に応じた連合負担金は増え続けています。健康の保持増進が図られているのか、数値での検証はされているのかお伺いします。

第11号 訪問看護ステーション特別会計歳入歳出決算認定

総務費ばかり、収入も減っていて、繰り入れが大幅増、繰入金が5割を超える運営は、市の事業として適切だったのか、という疑問点があり、人員や運営の体制については、時点修正が必要ではなかったかと考えます。年度中どのように対応されてきたのか、お伺いします。

「点検評価報告書」についての質疑

  • 教育費につきまして、点検評価報告書によりますと「学力向上プロジェクト」はB評価、全国平均、県平均を下回ったままであり、税支出による授業改善効果が出ているといえますでしょうか。このプロジェクトでの予算計上が目的化し、「形骸化がみられる」という指摘の通りになっていないか、この結果をどうとらえておられるかお伺いします。
  • 関連して、教育委員会は教職員の研修充実に向けて努力されていることと思います。「教職員の資質の向上」は教育行政の重点施策に揚げられており、確かな学力、豊かな人間性を育てるために必須である、教員力向上について、どのような事業を推進、効果が得られたのかお伺いします。
  • 教育費、就学援助につきましても、点検評価報告書によりますと、C評価、収納率が落ち、返済が滞っているとの指摘があります。福祉部門と生活困窮世帯支援、税部門との連携など、改善を当該年度検討されなかったのでしょうか、お伺いします。

市長、担当部長より、答弁をいただきました。
一部内容については、委員会で詳しく答弁いただけるとのことでした。

9月14日(金) 常任委員会(委員会室)

質疑の概要

第67号 飯能市議会議員及び飯能市長の選挙における選挙運動用自動車の使用等の公営に関する条例の一部を改正する条例(案)

・今回引き上げを行う部分について、国の選挙、県の選挙どこを基準として対応したものでしょうか。

・地方議会での議決を要する、つまりこの変更は義務や命令があってのものではなく、あくまで個々の自治体が決めるということでよいでしょうか。

・数万円の増を各候補者が希望しているのでしょうか。 選挙カー費用、燃料代、ドライバー代、ポスター代、これらに大幅な不足があり苦情などがあったのでしょうか。

総務討論

第67号 飯能市議会議員及び飯能市長の選挙における選挙運動用自動車の使用等の公営に関する条例改正につきまして、反対の立場から討論をさせていただきます。

ビラについては全国各地の政治家が要望していたものであり何ら指摘するものではありません。ただ、その他の単価の引き上げは不要であり、新設のもののみ対応することも選択できました。市民の税金であり、単に横並びを選択するのではなく、最小の経費で各自見積もりを取って公費負担手続きの対応をとることこそ、政治家として当然のことです。1円たりとも高く計上してはいけません。

地方交付税交付団体で、他地域の住民からも支援を受けている自治体議員として、総額は不交付団体になり、地方債残高が大幅に減少した後、最後に増額設定するべき事項だと判断し、反対の立場から見解を申し上げ、討論とさせていただきます。皆様の御判断、御賛同のほどよろしくお願いいたします。

第70号 平成30年度飯能市一般会計補正予算(第2号)案

・寄付金、武藤文夫元市議から寄附をいただいた件、大変ありがたいことです。ただ、公職の候補者ではないということを確認されましたでしょうか。

・政党の支部にまだ所属している場合、市議が加わる政党関係ではないという証明がないと、場合によっては有権者から公職の候補者と指摘をされかねないものです。ご本人に、平成30年度以降、そうした役職は外れていることを確認されましたでしょうか。

・繰入の財政調整基金、6億5000万円、額がかなり大きいですが、繰越金がなかった場合、予算不足を基金で補ったという想定から減額したのか。当初予算の一定割合になり、積算妥当性が崩れかねないと思うがご所見をお伺いします。

総務討論

第70号 平成30年度飯能市一般会計補正予算(第2号)案につきまして、反対の立場から討論をさせていただきます。寄附については、非常にありがたいお申し出であり、感謝以外の何物でもありません。そうした際に、公職選挙法に留意し、寄附者や市側が後々に批判を受けるような状況にならないよう、書面をもらうか口頭ででも、現在候補者となるような状況にはないと確認が必要です。そうでなければ、事後寄附いただいたことで騒動になってしまいかねませんので、議案提案時にはきちんと公職の候補者には該当しない旨、説明が必要であることを申し上げ、討論とさせていただきます。

第1号 平成29年度飯能市一般会計歳入歳出決算の認定について

・歳入の拡大について、まず構成比ですが、繰入金が6.8%、市債が13.3%と基金繰入や借入が前年度より数%増えています。財政構造の健全な自治体は、市債が数%、繰入はごくわずかで積立が主体、国や県の支出金対象となる事業を増やすなど工夫が見られます。だんだん構成が変化していると思いますが、当該年度、追加の補助金獲得など対策を取られたかお伺いします。

・基金について、取り崩しが20億円を超えており、前年と比べ減り方が極端に増している。今後の市政運営において、財政余力を減らしつつあるというのは適切ではなく、事業の繰り延べなど、取り崩しは平準化して対応するべきものではなかったのかお伺いします。

・歳入の繰入金、ムーミン基金については約2億8700万円を計上しておりますが、財産に関する調書においては、約5451万円多い、約3億4000万円になっています、この違いはどういうものなのでしょうか、説明をお願い致します。

・財政指標の経常収支比率について、94.3%と100%に近い値を続けており、財政が健全であるといえるのかどうか、余力がほとんどない事態だと考えますが、どのような見解をお持ちか、お伺いします。

・歳出の不用額についてですが17億円、予算全体からみて4.7%になります。前回決算より改善していますが、他自治体では残額2%前後と執行率が優れている自治体も多いです。前回決算を受けての見直し、精査はどのような対応をされてきましたでしょうか。あわせて、国民の納税が原資の地方交付税の交付額から見て、この不用額の多さは要指摘事項ではないかと思いますが、ご所見をお伺いします。

・市税、分担金、手数料の不能欠損と収入未済額合計が4億7000万を超え、前年度決算より1億弱減ったものの、全体としての収納率は、他自治体と比較しますと、厳しい印象を受けます。収入未済、滞納から不能欠損を防ぐため、この年度の対策はどう強化されましたでしょうか?

・翌年度以降に取り組むべきこと、例えば徴収対策強化での広域連携徴収事務共同処理や、業務民間委託の強化、差押えと公売など、検討はどうでしょうか?お伺いします。

・飯能市の市税収納率は96.4%ですが、収納に努力している自治体は98%オーバーもあります。収納率が2%上がれば億単位で増額ですが、96%という結果について、どのようにお考えかお伺いします。

総務討論

第1号 平成29年度飯能市一般会計歳入歳出決算の認定について、反対の立場から討論をさせていただきます。

歳入において不能欠損や収入未済額による収納率が先進自治体の数値に比べ、徴税の重点化は不足していると言えます。重点施策、最重点施策に格上げが必要な年度でした。

基金の大幅繰り入れについては、昨年の議会でも触れた問題点、市債や繰入金が歳入の一定割合になってしまって硬直化していること、基金取り崩しが大規模であること、財源構成の課題など、指摘した点は先進自治体と比較し、財源枯渇の懸念を払拭し、財政運営の基盤を強化するため、改善しなければならない状況でした。

臨時財政対策債についても、かなりの額を占めています。交付税措置がなされるものですが、その間は市が起債した以上、元利償還を行うため、財政面での余力を奪う形になります。150億円に達しているという状況は、課題であります。

経常収支比率の面から見ても、必要性の落ちた事業を減らし、必要な事業に重点投入するかが重要であることを示しています。税収が少しでも落ちればあっという間にこの比率は悪化してしまうわけで、余力を残しつつ、財政運営が必要です。

以上、反対の立場から見解を申し上げ、討論とさせていただきます。皆様の御判断、御賛同のほどよろしくお願いいたします。

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総務委員会は1日で委員会審査が終了しました。
他委員会を傍聴する予定です。

常任委員会、一般質問、最終日の討論・採決まで引き続き、慎重な審査・審議に集中してまいります。
ぜひ傍聴にお越しくださいませ。