平成30年度人権教育研修会

平成30年度人権教育研修会
飯能市人権教育推進協議会・飯能市教育委員会主催

第1回10月5日(金)13:30~13:30
中央地区行政センター
開講式
「さまざまな人権問題」指導者:市川進氏
啓発ビデオ視聴など

10月5日の第1回をスタートに
第2回 10月15日(第二地区行政センター)
第3回 11月7日(中央地区行政センター)
第4回 1月27日(第二地区行政センター)

と、全4回の研修会です。

第1回は、市川進さんを講師に「さまざまな人権問題」と題した
講演がありました。

市川さんは、元校長先生であり、音楽活動もされているとのことで
市川さんのギター演奏でみんなで歌ったり
音楽を通じて、身近な人権問題を探してみたり
ワークやゲームも盛りだくさんで、まさにあっという間。
みなさん、楽しく盛り上がりました。

人権問題の講演というと、日本国憲法の話は必須と言われることもあるそうですが
堅苦しく考えず、一人一人の言動すべてが人権であり、人権問題を自分の事として考えようということを、実際に感じることができる濃く充実した内容でした。

社会の隅々に、ちょっとした人間の言動を人権的感覚でとらえる習慣が身についていないと
日常の行動の中で人権侵害が起きても気付くことができない。時々「あれ?」と思うことを思い出しましょう~という言葉が、自然に心に入り、自分自身、毎日の生活の中で感覚やセンサーを働かせて、日々人権の実践者であるようにと意識が変わりました。

今回は、さまざまな人権問題として、女性問題、障がい者問題、外国人問題、同和問題、迷信・日常的な習慣によるからかいの文化など、身近な人権問題について考えたのですが、
質疑応答で「何十年の人生で同和問題に直面したことはないが、人権研修では毎回、同和問題に関するウエイトが大きい気がする。現在もあるのか?」「東北の出身だと、同和地区はほぼなく、問題そのものに触れたことはない。西側に多いのでは?」といった質問があり、個人的に非常に驚いたというのか、興味深く感じました。

私は生まれ育ちが神戸市内ですが、小学校から「人権」の学習といえば、イコール同和問題でした。
また、新卒で就職した神戸市内の私立学校は、(阪神淡路大震災で移転しましたが、元々は)そうした地区を有する場所にあったことや、商業科だけの女子校であったことからも、新任1年目から非常に複雑でデリケートな家庭問題に直面することになり、悩んで、教師として以前に、社会人としての自分に自信を失いました。

そうした経験からか、かなり人権問題に身構えてしまう自分に気付くことができ、私自身参加させていただいて、非常に得るものが大きな研修となりました。

もっと日常的に習慣的に言動を人権的に捉える。
実践したいと思います。

次回以降も参加いたします。
ご予定の合う方は、ぜひ一緒に学びましょう。